「あんたとは一度きちんと決着をつけないといけないと思ってたわ」
「そう。実は私も同じ事を考えていたわ」
「それは都合がいいわね。じゃあ、今一度幼女について話し合おうじゃない!」
「望む所よ!」
「何、この展開」
はい、どうも。小夜子です。
いつもは、メグミのバカが話をしてるけど、今回は特別にわたしがお話をするわね。
実際は、こんな事したくないんだけど――
「幼女は誰か特定の人間の物になっちゃダメなのよ!」
「甘いわね。幼さ故の一直線の愛情が可愛いんじゃない」
「違う! 幼女の小悪魔的な態度がいいんじゃない!」
「それは、ドMの発想だわ」
本当に気持ち悪い会話をしているから、しかたなくなのよ。
しかも、あの会話の相手って、一応メグミの敵みたいなものでしょ?
それなのに、何で普通に変態談議なんかしてるのよ。
あと、あんた前に幼女でハーレムを作ろうとしてなかったかしら?
それなのに、その台詞はおかしいんじゃないかしら?
「あんたの思想は腐ってるわ!」
「幼女愛に腐るも何もないわよ」
「むきーっ!」
「まだまだ子供ねぇ」
すごいわね。メグミが完全に子供扱いじゃない。
話の内容は相変わらず最低だけど。
と、いうより何でこんな事になってるのかしらね。
メグミが何処かに行ってたと思ってたら、アイツを連れて帰ってくるし、
そのまま討論が始まるし、
つーか、あんたらはどこで出会ったのよ。
そして、何で相手もメグミについて来るのよ。
どっちも頭おかしいんじゃないの。
「ぐぅ……やっぱり、あんたとは相いれないみたいね」
「あなたが子供すぎるだけよ」
「違うわよ。私の理論の方が正しいのよ!」
「だから、そうやってなんでも決めつけるのが子供だっていうのに……」
わたしからすれば、あんたらは子供じゃなくて変態なんだけどね。
そろそろ本気で警察に電話しようかしら。
だってもう、聞くに堪えないんだもん。
あんなバカ話で盛り上がるのがおかしいのよ。
ほんと、最低だわね。
ああ、最低よ。
「だ~か~ら~幼女の最大の魅力は――」
「あの体型にこそロマンが詰まっているんじゃない」
「純真な瞳が――」
「穢れを知らない表情が――」
「ロリコンは――」
「幼女は――」
「「正義だ!」」
うわー。なんか言葉が重なってるわね。
あれなの? 本当はあんた達は仲がいいの?
てか、バカなの? 死んだ方がいいの?
いや、そもそも警察に捕まればいいのよ。
それで全ては上手く収まるのよ。