●ここまでのあらすじ。
小泉ジュンの父親は借金を作って蒸発してしまう。彼女の母も、その後を追い、首を吊ってしまった。彼女も死のうとした矢先、借金の借り入れ先の一つである、鳩山家の長女ユキに止められる。ユキの交渉により、ジュンはユキの家で働くことに。
ユキに食べられたり、私立のお嬢様学校に通ったり、ユキに食べられたり、また食べられたり、たまに食べ返してみたりしながらジュンは徐々に彼女は日常に慣れていく。(※但しユキと二人で戯れる際の完全なる非日常を除く)
生徒会長になりたいというユキに協力することになったジュンだが、問題は山積み。とりあえず彼女は自分が出来ることをやろうと決めた。
そんなこんなで小泉ジュンと鳩山ユキを巡るお話。
●前回のあらすじ
ユキの弟のイチタローと、母の月命日にお墓参りに行ったジュン。
そこで彼女は、自分が母の死そのものよりも、母が自分を置き去りにしたことに心の傷を抱えていたのだと気付く。
でも「今は一人じゃないから」と彼女は言った。自分を必要としてくれる人がいて良かったと。
そんなジュンに、イチタローは告げる。
「気が付かなかったですか? 姉さんがある点で破綻していること」