ニートピ
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概要
- 「ニートピ」(ニートピ -Utopia of Neet-)は藤村ほわんによる「中三~高二時代に描いた中二漫画のリメイク」をベースにいろいろ詰め込んだ実験的作品。
世界観
- 舞台は19世紀後期~20世紀初頭の地球によく似た架空の世界。
- ワロスエナジーというエネルギーが偏在している。
ヘプテル
- 広大な「フィデリア砂漠」を有する国。本作の第1の舞台。
- フィドラ
- ヘプテルの首都。様々な人種が集う街。
- パニッシャーのヘプテル支部がある。5話~のフェゼク一行の拠点となる。
- モデルはイエメンの首都サナア。
- ユトリ族の村
- フィドラから数十キロ離れたオアシスにある村。フェゼクの出身地。
- 本作のスタート地点でもある。
- ユトリ族のモデルはトゥアレグ族である。
八洲(ヤシマ)
- ハヤトやアラシの出身国であり、日本によく似ている。
- 新都(ニイト)
- 八洲の首都。現時点ではヒノコの回想(21話)でのみ舞台となった。
- 近代化の真っ只中にある。
あらすじ
- ワロスの目覚め
- (1話)
- フィデリア砂漠の少数民族「ユトリ族」である少年フェゼクは、記憶喪失の謎の生き物・ブーンと出会う。
- ブーンが持っていた魔剣アルギュロスとフェゼクが感応、フェゼクはアルギュロスの適合者として目覚める。
- 奪われたテラワロス
- (2~4話)
- ヘプテルを拠点としていたディアボロス幹部・ダフェリは、テラワロスの反応を感知し、自らフェゼクのもとへテラワロス奪取に乗り出す。
- フェゼクは応戦するが完敗。テラワロスを奪われてしまうが一命は取り留める。スプロの言葉に従い、フィドラへ向かう。
- フィドラへ
- (5~9話)
- ディアボロスに対抗する組織・パニッシャーのフィドラ支部長アークにより、半ば強制的な形で仲間に引き入れられる。
- しかしアークより「ダフェリはディアボロスという巨大組織の一員」「テラワロス保有者(ニート)の体内からテラワロスがなくなると1年以内に死に至る」といった情報を得る。
- フェゼクはパニッシャーの一員として連続殺人事件の犯人であるスカラベの男を倒し、ミラ、ローグと出会う。この二人もパニッシャーに加入し、共に戦うことになる。
- 狙われたアルギュロス
- (10~23話)
- 魔剣回収を主とする部隊「ARIES」がアルギュロス獲得に動き出す。
- この動きを察知し、ARIESを纏める幹部・アラシを倒すため八洲からフィドラへ来たハヤトは、アルギュロスを破壊すると言いフェゼクを襲う。
- ほぼ同じタイミングでARIESの下っ端・ティウとウォルフも一行に襲い掛かる。
- 辛くも勝利したフェゼク達だったが、アラシ直々に対決することに。本来の目的は師匠の仇討ちであったハヤトも共闘する。
- 激闘の末、フェゼクはアルギュロスに宿った母親・ティノの助力を得、ヒノコを下す。またハヤトも死ぬ間際でアラシを倒すことに成功。
- アラシはニートピア計画の実態を語った後、妖刀「玉霞」の力の代償として、死亡後灰となり消滅した。
- フェゼクはこれを受け、「ニート(代表として自分自身)が切り開く理想郷」を「ニートピア」とし、自分達で創り出そうと決意を新たにする。
- 動き出すディアボロス
- (24~27話)
- アラシ死亡の報を受けたディアボロスは、幹部会議を開催、ダフェリ率いる「SCORPIO」にアルギュロス回収を命じる。
- 一方フェゼク達は前の戦いでの傷を癒すため、ユトリ族の村のスプロのもとを訪ねる。
- そこで10年間行方を眩ましていた父親・ジョセルと再会し、
- 「ティノはディアボロスにより、アルギュロスと適合者を人為的に一体化させられた末命を落とした」
- 「ティノの肉体はなくなっても、魂は今もアルギュロスに宿っている」という事を知らされる。
- 翌日、スプロの能力によって傷も癒え、フィドラに戻ろうとするフェゼク達だったが、道中で賞金稼ぎ・ドリスがダフェリと間違えてローグを襲う。
- なんとか誤解を解いたが、ドリスはこのままでは帰れないとディアボロスのアジトの情報を半ば無理矢理売りつけてくる。
- そしてダフェリと間違えたのは「サラマンダーはダフェリ以外全員滅んだ」と聞いての事だと言う。それについて、ローグが自分の過去を語り始める。
- ダフェリとの決戦
- (28話~)
- ドリスの情報をもとに、パニッシャーフィドラ支部はSCORPIOアジト殲滅作戦に乗り出す。
- 斥候として古代都市ワクテカに潜入したミラの兄・カイト達であったが、ムトにより他2名は死亡、カイトは瀕死で帰還する。
- カイトの意思を無駄にはしないと、パニッシャーは総攻撃を開始。SCORPIOも迎撃を始め、激しい戦いの火蓋が切って落とされた。
- ミラはムトを、ローグはアーマーンをなんとか各個撃破しダフェリを残すのみとなったが、集結した仲間たちの目の前には変わり果てた姿のフェゼクが…
- フェゼクの魂は一時的にアルギュロスの中へ。そこで霊魂状態の母・ティノと再会する。ティノの叱咤とアルギュロスとの一体化により、フェゼクは肉体を取り戻した!
登場人物
- ニートピの登場人物を参照。
用語
- ワロス
- ワロスエナジーを介して使役される不思議な力。
- 発現のタイミングは様々。割合としては一生発現しないままの方が多い。
- なお「武器型ワロス」と呼ばれるものだけは特殊で、適合者とそれに見合った武器が触れることで初めて発現する。
- (ほとんどの人にとってはただの武器でも、適合者が使うことによってその秘められた真の力を発揮できる。)
- テラワロス
- 特殊なエナジーが結晶化したもの。赤く輝く。
- ニート
- テラワロスの保有者はこう呼ばれる。
- 魂と密接な関係にあり、ニートの体内からテラワロスがなくなると魂のバランスが崩れ(抜け出る事は本来有り得ない)やがて死に至る。
- 魔剣
- 遠い昔、神が最終兵器として創り出した物。
- アルギュロスとクリューソスの二振りでセットとなっている。
- クリューソスは現在どこかで長い封印の眠りについている。
- ディアボロス
- 「堕天使」の名を冠した、世界規模で暗躍する謎の巨大組織。フェゼクたちと対立関係にある。
- その本部は人目に触れない、どこかの国の地下深くにある。
- ニートピア計画
- ディアボロスが実行中の計画。「世界を理想郷に創り変える」というのが目的だが、その実態は
- テラワロスを抜かれ、死んでいったニートの屍の上に成り立つものである。
- 遂行の為にはテラワロスと魔剣が必要で、日々この二つを巡る略奪や破壊が行われている。
- ヴィップストーン
- ディアボロスがテラワロスを集める為に使用する、青い奇妙な石。弱らせたニートからテラワロスを抜き出せる。
- 幹部が使用するもの(各々の左手甲に紋章とともに付いている)は純度が高く、念を込めることによって、近くにテラワロスがあった場合淡く発光する。
- パニッシャー
- ディアボロスから市民を守るため作られた抵抗組織。こちらも世界に複数の支部を持つ。
- サラマンダー
- 爬虫類とヒトの性質を併せ持った亜人種。ローグとダフェリがこれにあたる。
- 生活習慣は極めて原始的で、人間との交流はほぼなかった。
- 11年前に当時のディアボロス幹部・ドルクの手によってローグ・ダフェリ以外を滅ぼされる。
リメイク前の作品
- Arda Glavo
- 藤村ほわんが中三~高二の頃にノートに描いた漫画。
- 導入部や大まかな流れとしてのストーリーは本作とあまり変わらない。キャラの能力や造形などは大幅にアレンジが加えられている。
- なお全8話(本作での8話+9話にあたる)で投げられた。
- タイトルはエスペラント語で「arda(白熱の、燃え盛る) + glavo(剣)」という意味。
関連項目
被FA
外部リンク