Neetel Inside ニートノベル
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両手を広げると、
タイミングよく追い風が吹いた。


エンジンの音を口真似して
僕は地上を発進した。


相変わらず僕は、
街ゆく人々をぶっちぎっては
挑発的な態度をとってみせる。

相変わらず街ゆく人々は
僕の挑発的な態度を
どうとも思っていないのか
僕を無視してどこかへ向かう。




ふぁんと、警笛の音が鳴った。
思わず立ち止まってしまう。


こいつらを収容する電車に
深々とお辞儀をし、びしっと
敬礼をくれてやった。


       

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Neetsha