Neetel Inside ニートノベル
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空も飛べそうな気がした。
赤色を青色に変えれそうな気がした。
団地に風穴も、嫌いなあいつらを
木っ端微塵にしてやることも

なんでもできそうな気がした。
実際は何も、できないんだけど。


死に方は決めていた。
飛び降りしかない、そう思った。


どうせなら後味を悪くしよう!


公園に立ち寄り、砂場に
二人の名前を描いた。

「どちらにしようかな、天の神様の・・・」
「私のゆう通り、山本に決定!!」


いつも安全圏内からあざ笑う
あいつの態度がどうも気に入らなかった。

下校の時に、あいつが駅近くの
マンションに入ってくのをみたことがある。
そこの屋上から飛び降りよう。


胸を躍らせて、軽い足どりで公園を出た。

       

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Neetsha