Neetel Inside 文芸新都
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総文字数12733文字

ネタ出し190分
執筆時間510分
推敲時間360分

吸った煙草15本
飲んだコーヒー7杯
摂取したレッドブル5本
食べたビーフジャーキー60g

わりとよく聴いたBGM
Mazzy Star / Among My Swan
Battles / Mirrored

お疲れ様でした。楽しかったです!


 

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 と、ここまで資料を書いて提出したところ、他の作者さんが思った以上に資料をしっかりと書かれており、なんかピヨヒコなまけてるんじゃないの? きもーい。ってなったら怖いので続きを書きます。
 一度提出したのに「書きなおさせて!」と泣きつく自分を快く許してくださったところてん先生に大感謝。ありがとうございます。
 それでは『身削の山』について、その製作過程を少しだけ晒させて頂きます。
 誰かの参考になったら幸いです。


【ネタ出し】

 手元のノートによると、お題の「0℃」を受けて最初にネタ出ししたのが11月10日になっております。
 お題から連想する単語を線でつなげて地図を作るアレです。あの、なんかすごく仕事してる気分になるやつです。
 そこから11月14日まで一日40分ずつくらいダラダラとネタ出しをしていました。

 最終的に3つ物語にしたいイメージができあがります。

 ひとつはカルト宗教がなんかえげつないことをして可愛い女の子が大変な目に遭う話し。
 ひとつは中学生の女の子が雪山で遭難し、山小屋のおじさんと裸で暖めあってごちゃごちゃ喋る話し。
 そしてもう一つが、今回「身削の山」のたたき台になったお話です。これは当初、亡命した家族の父ちゃんである「コノマ」くんがライフル片手にうさぎを追っかけてたら「イツキ」ちゃんに会うというものでした。
 ネタ出しの段階ではコノマくんは退役した軍人でしたし、美味しそうに麻薬をやっておりました。
 ここまで考えたピヨヒコは「ああもうこれ余裕じゃねえの」と安心し、その後しばらく放置に入ります。

【執筆】

 さて、放置をして数週間が過ぎ、締め切りまで残り10日くらいになった頃ようやく書き始めます。
 カルトっぽいのと女子中学生山小屋悪戯短編はお蔵入りとなりました。

 余裕余裕と思っていたら全然そんなことはなく、1000字書いたら1000字消すという預金通帳的収支ゼロ状態に陥りました。
 この短編は三人称でやろうと決めていたのですがそれがアダとなったのでしょう。
 普段一人称ばっかり書いてると、いざというときかけません。
 思ったような言葉遣いが見つからず、もうしーらないどうせ地球滅ぶし! と諦めていたところ、ふと手元の本が目に入るのです。
 柳田国男の『日本の昔話』です。
 そういえば昔話って三人称じゃないの? ちがうの? と思い、これは昔話テイストで行けばいいんじゃないかと書いてみました。
 しかしこれが思った以上につまらなくて、やっぱり地球は滅ぶんだな、と軽く挫折を味わいます。
 
 もうどうでもいい、そもそも「0℃」ってお題が悪い。ろくでもねえ奴が考えたに違いない。
 エディタを起動して、真っ白な画面の前で煙草をふかす日々が続きます。
 しかしここでも転機が訪れるのです。
 レッドブルです。レッドブル、という飲み物をご存知でしょうか。
 曰く「飲めば翼が生えてくる」というフライハイな栄養ドリンクなのですが、僕はこれを愛飲しておりまして、この日も飲んだんですね。
 すると出るわ出るわ印象の嵐。
 思えば僕はあらゆる創作をレッドブルを飲んで完成させてきたのです。
 もう、飲めば書けるとかいうレベルではなく、レッドブルが書いているようなものです。
 ピヨヒコなんていないんです。レッドブルがいるんです。うるせえ。

【推敲】

 かくしてレッドブルにより下書きが完成しました。
 ここからは微調整です。おかしな言葉遣い、かっこうわるい表現、読みづらいテンポを探します。
 それはもう飽きるまで読み直し、もういやだとなるまで書き直します。
 すると、いよいよ本当に「この小説だめだつまんねえよ」となりますね。
 ここが出し時です。ここが止め時です。
 もうやめた! となったら一日おいて、翌日の冷静な気分で最後の一度を読み返すと、案外悪くなかったりします。
 でも「これ他の人にとっては面白くないのかな」とか不安に陥りますよね。
 自分の作品はつまらないのではないか。低品質なのではないか。そんな不安がつきまといますよね。
 そんな時僕はいつもレッドブルを飲みます。
 レッドb

【最後に】

 さて、思ったことをそのまま打ち込んだのですこぶる乱文ですが、
 なんと今日がピヨヒコの短編の日らしく、今現在リアルタイムで主催者さまをお待たせしているのです。
 ごめんなさい20分待ってください! と言ってから22分過ぎています。
 もうちょっと引き伸ばしてヤキモキさせたい気分です。
 
 それでは今回は遅筆短編企画に混ぜていただきありがとうございました。
 かなり俺得な作家様が集まっており、ここに寄稿すること自体が恐れ多いのですが、レッドブルの素晴らしさを伝える短編をかけて楽しかったです。
 最後になりましたが、主催のところてんてんてん本当にありがとうございました。
 あと資料おくれてごめんなさい。反省してまーす。

       

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Neetsha