Neetel Inside 文芸新都
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今日も来てしまった。子供の頃はこんなことは無かったのに。
そう「普通」の子供だったから、何も考えられずに寝ていた。

せっかくなので、先日の話の続きを話したい。ちなみに私は殺人願望も、ロリコンでもありません。
「枠」の中にいた私だったが、今は秘密を一つ吐きだしただけじゃ足りないみたいだ。

私のもう一つの秘密は、彼女に声をかけてしまったことだ。
もちろん「あの場」ではない。何カ月か後にその子を駅で見かけたのだ。
彼女は制服を着ていた。この時はまだ中学生だったらしい。

私はその日は仕事もなく、近くの友人の家に遊びに行こうと思っていた。
あの衝撃的な出来事も、日常の中に埋もれていって忘れかけていた。
しかし、彼女を見た瞬間にあの笑顔が頭の中に飛び込んでいた。

その時の彼女は、能面のような顔をして電車のホームで他の人と同じように虚ろな目をしていた。
あの大きな一重の目、そしてあの長髪は・・・・・・・・・・・あの子だ。
あの異様な空間で、なによりも異様に一人笑っていたあの子だ。
私の鼓動が胸を突き破りそうになっているのがわかる。こんな状況は「枠」の中ではありえなかった。

衝動的であった。駅のホームには他にも数人いたが、気にならなかった。
「あの・・・・・・」
私は彼女に声をかけた。

ただ、知りたかったのである。
あの微笑みの理由を。

おやすみなさい。


コメント(1)
今貴方いくつなの?それによって、なんか大きく意味が変わる気がするんだけど、、、、


       

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