Neetel Inside 文芸新都
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彼女は今年高校3年生ですよ。

今日の秘密は、私はその時楽しかったのです。
変なのでしょう、いや「普通」じゃないのでしょう。

彼女とのやり取りが楽しかったのです。
彼女は中学生らしい明るさと、らしからぬ気遣いを持っていました。
私も、段々と友人と疎遠になって寂しかったのでしょう。
定期的に来る彼女からの連絡を楽しみに待っていました。
中学生との連絡を待っている自分を不思議に思いましたが、楽しかったです。

楽しかったからこそ聞けなかったのです。
今考えてみると、彼女は私を監視していたのかもしれません。

どうしてあの場にいたのか。
どうしてそれを他人に話してはいけないのか。
どうして、笑っていたのか。

何度か彼女と直接会って話もしました。
彼女は看護婦になりたいこと。
彼女は、私の好きな古いロックバンドが好きなこと。
私のこれまで
私の中学時代の話など
様々な話をしました。

彼女は、私と会う時には必ず私服に着替えて少し化粧をしていました。
不審者として私を連れて行かれると困るからだそうです。
いざとなれば兄妹であるとごまかせば良いと、二人の間で決めました。

合言葉のように彼女は毎回聞いてきました。
「あのこと、話してないですよね?」

合言葉のように私は返しました。
「話してないですよ。」
「・・・そうですか♪」


私はその時の関係を楽しみ、心地よく感じていたので、わざわざ壊すようなことを聞く必要はないであろうと思っていました。
奇妙な関係だったのかもしれませんが、私は一種の背徳感と罪悪感はありましたが、それ以上に彼女との関係を大切に思うようになりました。
そんな奇妙の関係のまま、彼女は高校生になりました。
新しい制服を着て、楽しい生活に彼女は心踊らしていたようです。
しかし、ある時から彼女から明るい笑顔が失われていきます。

もうそろそろ、明日の仕事の準備をしなければなりません。
今回はここで。

おやすみなさい。

コメント(1)
中学生と話を合わすのって大変じゃない?

       

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