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「狐の嫁入り」
http://lapluie.kumogakure.com/kitune.htm



「ソナタ」「品定め」の三浦先生の文芸作品。
最近、ますます精力的に活動されてますね~!
狐の嫁入りというのは「晴れている時でも雨が降る」現象で覚えていますが…。
実は怪異としても言うことがあるんですね。
田舎の宴会の情景がリアル。
私も父方の実家が熊本なんですが、こんな感じでしたねー。
都会育ち、特に思春期の女性だと「だから田舎ってやだなぁ、煩わしいなぁ」ってなる部分あるのかな?
文章の節々にそういう部分が見え隠れする。
後半の狐の嫁入りの怪異については、冒頭の田舎の描写がしたいがための余禄のような気がしました。
ただ、山が嘔吐するって表現は面白かった。
主人公の「田舎って煩わしい」って願望を叶えるように、何もかも飲み込んでしまうあたりがブラック。
これを30分で書き上げたって、やはり三浦先生は速筆だなぁ。
良くまとまっている短編でした。


       

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