Neetel Inside ベータマガジン
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「マゾでかぐやな乱れ咲き!」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17145


黒兎先生作品。
マゾヒストの男子高校生の日常を書いた話。
他作品を書く息抜きに創作された作品のようですが…。
確かに息抜きですねw
ろくに推敲されていないのか、誤字も多い。
まぁ、射精後のザーメンティッシュなんかしげしげ見たりしませんしね。
オナニーはその一瞬一瞬のノリと勢いが全てです。

で、一話一話は短いし、かなりライトなノリ。
八話まで全て読むのに一時間ぐらいだったかな?
ただちょっと時間を返せと言いたくなる下らないノリですw
エロを期待したのにギャグだったのがかなり残念。
タイトル詐欺でしょう。

黒兎先生は他の作品に出てくる女性キャラは軒並み暴力的だったり陰湿だったりと。
かなりSっ気の強い女性ばかりです。
そういう女性を好まれるなら、黒兎先生自身もマゾヒストなのかもしれません。
なのでもう少しその性癖を押し出した形になるかと思っていました。
でも性癖を晒けだすのが恥ずかしかったのかな?
それでマゾを名乗るとはちゃんちゃらおかしいですね。
私の漫画「本当にあった後藤健二の話」は、実はマゾ漫画でもあるのです。
自分をこれ以上なく晒して快感を得ている。
フィクションでも良いのでそれぐらい目指して欲しいところですね。
新都社作家で言えば、坂先生の小説がそうですね。
彼もまた相当なマゾヒストです。
どうせ息抜きというなら、あれぐらい突き抜けて欲しかった。
坂先生のマゾ小説を読んでいるので、本作はそれを何十倍にも薄めていると感じます。

しかしながら、かえってこれで良かったかもしれません。
浅薄な知識でSMを語って欲しくはないので。
実際、内容を見れば「ああ、やっぱり…」と、頭を抱えたくなるようないかにもなテンプレ的SMでしたし。
ラノベといえば異世界転生ハーレムだよねーというぐらいテンプレ。

良く誤解されるのですが…。
SM=痛いもの、怖いもの…というイメージがあります。
漫画的に分かりやすいので、SMと言えばボンデージを着た女王様が鞭で叩いてくるようなイメージが浮かぶでしょう。
確かにSMの中に暴力を受けるものもありますが、それはごく一部の話。
暴力も快楽に変えられるものの一つの手段に過ぎない。
それ以外にも多くの手段があり…。
と、ここはそういう事を語る場ではないので割愛します。
一つ言えるのは、マゾも人それぞれで、百人いれば百通りのマゾがいます。
暴力は一番分かりやすいけど、作品として見せるならそればかりでは飽きるでしょう。
マゾ小説の金字塔であるマゾッホ「毛皮を着たヴィーナス」や沼昭三「家畜人ヤプー」を目指せとは言いません。
でもマゾを語るなら、暴力以外の何か目新しい要素が欲しいところですね。
これはマゾ小説ではなくギャグ小説だというなら別に良いのですが。
それだとタイトル詐欺のままでしょう。

厳しい事を言いましたが、本作は薄い内容ではあるけど、気楽に読めはします。
マゾをそこまで深く追求していないので、全年齢対象の安心のギャグ小説で、万人受けしやすい内容。
私個人としてはク…低評価だけど、一般的にはそこまで酷くはないでしょう。


以下、各話感想。

■#01:真染修司
初回で生徒会長がどう変人なのかをもう少し紹介した方が良かった。
猿轡や浣腸に触れる程度では特に変態とまでは思わない。
それに猿轡や浣腸を真染に渡す「だけ」なのもパンチが弱い。
単なるエロに興味津々な女子高生って印象。
卑猥なアダルトグッズを用いて自身だけで変態行為を実行しているなら変態と言えると思う。
また、会長はもう真染がマゾヒストだと知っている前提の行動のように思える。

■#02:TRPGとは何ぞや
エロネタが来ると思いきやTRPGや人狼などについて。
会長、真染、いちこの立ち位置と性格が大よそ分かる。
会長…ボケ
真染…ボケ・M
いちこ…ツッコミ・S
ここで一つ思うのは、ボケはMになりやすく、ツッコミはSになりやすいということ。
ボケだがSとなる場合もあるが、スタンダードなボケはMです。
真染はボケでM、いちこはツッコミでSだが、会長自身はまだ読めない。
SもMも両方いけそうな要素が垣間見えますね。

■#03:テスト勉強
エロよりギャグが強めな話。
ただちょっとコテコテすぎて読むのが辛い。
そんな中、会長が興味深い発言。

>だがな、真染くん! パンツというものは見るよりも見える方がいいに決まっているんだ!

中々良く分かっています。
そう、不可抗力で見えちゃったパンツの方がエロく感じると思います。
マゾ性癖の一つに「パンチラキック」に興奮するというものもあるぐらいですしね。

■#04:副会長、その人
副会長の二階堂さんが登場。
この登場の仕方は完全にヒロインのそれですね。
会長がヒロインだと思っていたが違ったようだ。
マゾヒストたるもの、性癖を世間にばらされると脅されるのは実に定番ですね。

■#05:教育される方の合宿①
ライトですねーw
やはりエロよりギャグ重視なのか。
メタも入っているし、ルビでの文章遊びも面白いです。
実に気楽に読めます。

■#06:教育される方の合宿②
すげー下らないw
「燃える!お兄さん」とか「奇面組」とか、80~90年代のジャンプのギャグ漫画的なノリ。
嫌いじゃないよ。

■#07:教育される方の合宿③
品行とメスゴリラのくだりとか、このベタベタすぎるギャグはどうなんだろう。
書くのさえ辛くて息抜きにはならなさそうだけど黒兎先生的になってるのかな?
いや、だからこそマゾヒストな作者には楽しいのかもしれない。

■#08:のぞき、それは青春①
猪のタックルに耐えた真染だが、さすがに対戦車ライフルは無理だろwww
でもギャグマンガ補正でぴんぴんしてるかもしれないw

       

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