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「平和と混沌の学園」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17052



崩砂糖先生作品。
可愛らしい女子学生二人のTOP絵。これは嬉しい。
ニノベなのに表紙も挿絵もない作品が多すぎますからね。
FAを贈りやすいし、作品イメージを掴むのにも役立つ。
是非、絵に自信がない方でも挑戦して欲しいところです。

■第01話『新しい風』
おお、これは面白いですよ。
第一印象としては…アニメですけど、「キルラキル」みたいな感じかな?
一見平和な学園。だが元々は荒れた学校だった。
二十年前に現れたカリスマ的新入生によって一つの秩序がもたらされたのだ。
昼は平和な学園、だが夜は暴力の支配する混沌とした学園となる。
夜にガス抜きさせることで、昼は行儀良くしましょうって伝統なのね。
主人公は“戦える”美少女高校生、愁井(うれい)こよみ。
彼女が本能寺学園…じゃない、陽光が丘高校に新風を巻き起こしてくれるようです。
文章も平易な表現であっさり風味、読みやすいです。
続きが楽しみですね。

■第02話『もう一人のルーキー』
いやいやいやw
何となく01話を見て「キルラキル」みたいだなぁと思ったんですが。
さっそく鬼龍院皐月様みたいなのが出てきたw
うん、皐月様への忠誠を誓う四天王のように、ツバキ様に忠誠を誓う三馬鹿ってところですね。
この学園のルールが「温い」って事に対するツッコミがありましたね。
うん、だよねー。私もそう思う。
本当に荒れてたら昼夜関係なく荒れるだろう。
大人しいよこの学園の生徒達。

■第03話『激震の地下闘技場』
ツバキさんちょっと小物臭が滲み出てきています。
文章上の表現は大物感をまだ漂わせてますが、台詞がちょっと小物臭いぞw
これは負けフラグ!?
如月と名乗るファイターが現れ、ツバキの手下三人を一蹴してしまう。
02話でせっかく紹介した意味ねーw
あっ、こいつらかませ犬ポジなんだな。
それとも挽回できるのかこの三人…?

■第04話『始まりの終わり』
如月とツバキのバトル。
ツバキ負けるかなーと03話で思ったが、危なげなく勝利。
如月の方が思ったより小物すぎた。
ただ、ここまで見て特にこよみもツバキも凄いと感じられない。
というのも、「天才」で片付けられているから。
天才というだけで細身の美少女がこうも都合よく鍛えられた男に勝てるんなら、「凛ちゃん奮闘記」の凛ちゃんはとっくに世界最強である。
何故こよみとツバキがそんなに強いのかって描写に説得力を持たせて欲しいところです。

■第05話『動き出した生徒会』
管理された平和に違和感を持つ主人公。
いいねーそういうストーリーになっていくのかな?
と、そこへ。
学園を支配する生徒会からこよみへ、生徒会へ入らないかという勧誘。
まぁ、断るんだろうなーw

■第06話『宣戦布告』
タイトルで既にネタバレw
はい、断りました。
こよみの強さや情報力の秘密は明らかにされておりませんが、読者にも分かりやすく伏線であるとのこと。
そしてこよみと生徒会役員みのりとのバトル。
中々軽快な描写で見所がありました。
文章だけでも十分に情景が想像できるし読んでいて楽しい。
水夏は満艦飾マコみたいなポジションになるのかな?
何で一般人の彼女が会ったばかりの主人公にそこまで強い友達意識を抱いているのかが不思議ですけど。
普通に考えたら人質要員かな?
または友情を築いたところでバッサリ裏切る要員?
はたまたラスボス?

■第07話『群雄割拠』
一気に登場人物が増えていますねー。
その紹介だけで終わってしまいました。
でもやはり、新しいキャラクターをこんなに大勢出してしまうと、一人一人の印象が薄まります。
全員なぎ払われるんだろうなーとしか思えないw
読みやすいのは良いのですが、スケール感が小さい。
展開が読めちゃうのは残念。
予想を裏切って欲しいところ。

■第08話『部活荒らし』
あーなるほど。
こよみの強さの秘密は合気道だったのか。
確かに何で細身の女子が強いのかって説明としては分かりやすい。
そういえば01話で野田を倒した時も相手の力を利用したっぽかったですものね。
ハッキリと明言されていなかったけど、今回で明らかになりました。
ここらで格闘技の知識がある人からツッコミが入りそうな気がしますがどうなんだろう?
私は全然詳しくなくて、バキはピクル編入るぐらいまでしか読んでいない。
合気道についての説明はされませんでしたが、冗長になりかねないし、敢えてしない方がいいかもしれないですね。
ここまで最低限の文章で進めていてテンポ良いです。

■第09話『愁井こよみVS保志圭次』
あっさり勝利。
予定調和ですなー。
バトル描写はテンポ良くてとても読みやすいです。
句点(。)を多用して、短文で切って表現する文章。
これがバトルにおける読者の息継ぎとなっている。
勢い良く見せていると思います。
そういえばシブク先生の「剣と槍。抱くは大志」でも多用されていましたねー。
あれも戦闘描写では秀逸なのです。
ところでやっぱり「やり返さないんじゃなくやり返さないんだよ」は「やり返さないんじゃなくやり返せない」の間違いだよね?

■第10話『放課後ガールズトーク』
こよみが戦う理由について。
確かに10話にしてまだ明かされていませんね。
謎めいたミステリアスな美女というポジションを維持しています。
作者がこよみ好きなんだなーというのが良く分かります。
今のところ全ての登場人物はこよみの引き立て役ですから。

■第11話『放課後ガールミーツボーイ』
うーん、確かにそうですね。
昼間は行儀良く授業を受けていて、夜は喫煙飲酒や売買春や麻薬取引や銃刀法違反している。
それが秩序というのだから歪にして恐ろしいものです。
あれですね、メガテン的なディストピア的秩序です。
学校内なのにバーが経営されているw
未成年飲酒を堂々とする滝川アヤキという少年が登場。
こよみの中学時代の先輩。
なるほど、こよみの情報源は彼という訳ね。
昔は強かったが傷つき引退した先代主人公みたいな風格がある。

■第12話『いざ、決闘の舞台へ』
こよみとアヤキのやりとりは中々微笑ましい。
牙を抜かれたようなアヤキの発言に、こよみはイラついているようだったが。
ちょっと冷血な感じがしていたこよみだったので、アヤキにからかわれて感情を露にしていて良かった。
私、こういうやり取り結構好きなんです。
クールビューティーが軟派な男に翻弄されて徐々に心を開いていくのが。
主人公が人間味のない嫌な奴になっちゃうところだしね。
さて、決闘で戦う予定だった相手が変わります。
横槍してきたのは合気道の使い手。
やはりバトルの魅せ方、テンポが良いですねー。
楽しいです。

■第13話『二人の合気使い(前編)』
合気道対決。
こよみの合気道は空手とのミックスのようです。
そしてこの学園を変えるための手段としてしか考えていない。
武道を利用しているに過ぎないと。
何でもありの実戦だし、落ちている特殊警棒を拾って使うのも躊躇ない。
一見卑怯に見えるが、勝利のためなら何でもするという姿勢はむしろ潔い。
こよみの執念の秘密がますます気になるところですね。
二十年前のカリスマ新入生がらみかな?
その時に辛酸を舐めた人の娘とかだったりして。

全話読みましたが、やはり思うのは二つ。
・テンポ良くて読みやすい。
・ベタで展開も読みやすい。
読みやすいのは良いけど、展開まで読みやすいのはちょっとなー。
良い意味で読者を裏切って欲しいというところ。
今のところはちょっとスケール小さい「キルラキル」ってところです。
それでも十分に面白いんですけどね。
って、コメ返も読みましたけど、これスマホで書いているの?
それは単純に凄い。
スマホで小説書こうって発想が私まったくないんですよね。
3DSで漫画描いている人もいるそうですけど時代は変わったなぁ。

※4日になってまた更新され、「3日に更新」という状態でなくなりましたが、作者さんとコンタクトが取れて感想UPするオッケーが取れましたのでそのまま載せています。

       

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