Neetel Inside ベータマガジン
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「4の使い魔たち」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=4503



IDに驚き。
いつ連載開始の小説だ…!?
しかもかなりのボリューム。
まぁ、面白く読めるところまで読んでみたいと思います。

■1~9ページ
ゼロの使い魔?
まんま同じ設定でびっくりした。
魔法学校の授業。
ツンデレ幼女アリスによって、異世界へ召還される日本人ユウト。
アリス6歳、ユウト8歳。
人間を召還するなんてと周りから嘲笑されるアリス。
アリスは不本意ながらもユウトを使い魔にする契約(キス)を交わす。
って…いやいやいや、本当にまったく同じなんだけど???
登場人物の名前をルイズとサイトにしても違和感ないぐらい。
何故、コメント欄で「ゼロの使い魔じゃん!」と突っ込まれていないんだろう…。
という訳で、コメ34は私ですw
物語はプロローグの次で5年後に飛ぶようです。
基本設定はゼロ魔と同じで構わないけど、先行き不安だなぁ…。
文章は読みやすいです。
独自言語も雰囲気出すのに良い味出してます。

■死の使い魔『ユウト』
初見の印象通り、非常に読みやすい。
なぜこれが文芸なのかというぐらいライトノベルしてる。
しかしどこから突っ込めば良いのか…w
5年訓練所に放り込まれたというけど、普通の8歳の少年がどうやってモンスターを軽く倒せるぐらい強くなってんだよwww
その辺りの説明が特にないので、読みながらツッコミたくてしょうがなかったw
でもまぁ、死ぬような思いをして努力したってことかな?
年齢設定もう少し上でも良かったんじゃないだろうか…。
ユウトは身寄りのない少女シーナを伴い、5年ぶりにアリスに会いに向かうようです。
シーナはあれかな、メイドのシエスタ的ポジションだろうか…。

■メイジ『アリス』は退学?!
揣摩憶測(しまおくそく)
膺懲(ようちょう)
瑕瑾(かきん)
跼蹐(きょくせき)
これらの熟語を前後の文章のつながりなしに誰でも理解できるでしょうか?
振り仮名なしだったら読むのも難しいでしょう。
ここまで難しい熟語を使うのはどうかなと思う。
せっかく読みやすい文章なのだから、もっと平易な表現にした方が良いのでは?
辞書引きながらラノベ読みたくはない。
頭空っぽのほうが夢詰め込めるよ~♪
アリスは使い魔を粗雑に放置したことにより、魔法学校退学の危機に陥る。
退学処分を免れるには、使い魔ユウトと再契約を交わさなければならない。
アリスはユウトに会いに行く旅に出て、学園長がそれについてきてくれます。

■それぞれの道中
ユウトとシーナは遊牧民のテントで歓迎をされる。
遊牧民はユウトが使い魔であるとすぐに分かったみたいだけど、人間の使い魔は珍しいのでは?
一方、学園長とアリスはドラゴンに乗ってジャポルという国の国境を無断で飛び越えてしまう。
国境警備隊と一悶着あるが、学園長が伝説級の大魔術師だったらしくてあっさり解決する。
その間、アリスはずっと寝ていて一言も発しない。
作者はヒロイン(だよね?w)のアリスを魅力的に書くつもりがないのだろうか…。

■公共国『ジャポル』 シーナ編
おいおい甘酸っぱいなぁ。
13歳ぐらいの少年少女のいちゃらぶデート見せ付けられて、おじさんどんな顔していいか分からないよ。
ユウトはくっそイケメンだし、シーナは少年漫画における王道ヒロイン的な位置づけ。
一点五倍には笑ったけどまぁ些細な事だなw
相変わらず読みやすい。
このふわふわした食感、まるで綿菓子のよう。

■公共国『ジャポル』 アリス編
なるほどなるほど、やっと面白くなってきました。
一応ヒロイン?のアリスですが、物語最初の態度とユウトを訓練所へ放り捨てた経緯で、クズとしか言いようのない少女です。
貴族の娘らしくお嬢様ぶりを発揮してるし、頭の中は保身でいっぱい。
報いに惨めな思いを味わってもらおう!という訳ですねw
これを乗り越えたところでアリスにヒロインとしての魅力が備わってくるのかもしれません。
どうでもいいけど学園長の名前フラムっていうんだね。
ずっと敬称で読んでいたのにこの回から唐突にフラムと書かれているのは少し違和感。
最初から統一して欲しいところです。

■疑惑の再契約
アリスを捕らえ、ユウトを自分の使い魔にしようとする謎の女。
ユウトは「死の使い魔」と呼ばれていましたが、彼女は「4の使い魔」と言う。
タイトルコール来ましたね。
驚異的な身体能力をユウトが持つ謎もそろそろ明らかになってくるのかな?
アリスは謎の女の脅しにも屈せず、物語始まって以来やっと良いところを見せてくれました。
良かった、クズヒロインではなかったw
唐突に召還されたユウトはアリスと5年ぶりの再会を果たすが、まるで長年連れ添ったパートナーかのように振舞ってアリスを救う。
アリスと再会してすぐにアリスを罵倒してもおかしくないのに…。
ま、まさか不問にするというのか。聖人かこいつは。
ハイスペックすぎるし、異邦人なのに知識豊富だし、冷静だし、俺ツエーにも程がある。

■フラメィン学園への道のり
謎の女から逃れる際に無茶をしたばかりに、アリスは歩けない体になってしまう。
ユウトは自分の武器(魔剣)とシーナを街で探すが見つからず。
だがスーシィという日本人のような黒髪の少女に出会うが、これがあの謎の女だった。
謎の女も魔法に失敗して幼女化するというしっぺ返しを受けていた。
スーシィはアリスの足を治癒することを引き換えに、二人に付いていく事を提案。
三人はフラメィン学園へ向かう。
うーん…誰の視点で読んでいいか分からなくてひたすら読み辛かった。
物語も一段落してきたところだし、ここらでギブアップですね。

ここまで読んだ限りだけど、総括します。
一言で言えば「劣化ゼロの使い魔」という印象。
文章・ストーリーは、どこかで見たような内容ではあるけど、非常にテンポが良い。
ファンタジー系の専門用語はそれなりにあるけど想像しやすいものだし、説明が余りなくても何が起きているのかは大体分かります。
ただ、ラノベとして一番大事と思われるが、キャラクターに感情移入ができない。
アリスはルイズの劣化コピーでしかない。
ユウトはサイトより優秀だと思うが人間味が感じられない。
最初の最初、8歳のユウト以外、一切親近感が沸かない。
現実世界の人間が異世界に飛ばされ、もうちょっと動揺したり翻弄されてもいいと思うのだが、5年を経過させてしまったことでそれが一切語られなくなってしまった。
なのでローファンタジーにしている意味がない。
読者と主人公をつなぐ「現実世界とファンタジー世界の架け橋」的な部分がすっぽりと抜け落ちている。
ユウトが普通の日本人の少年らしいところを見せないので、死に設定になっている。
ドラゴンや魔法が普通に出てくる世界なんだよ?
訓練所で戦ってばかりだったんじゃないの?
もっとユウトは、13歳の日本人の少年らしく好奇心旺盛に驚き、読者に異世界の文化を説明してほしかった。
他の人はどうか分かりませんが、私は世界観の説明がないと物語に入り込めないのです。
地に足がついていないのと、物語の展開上の「お約束」で片付けられるのは、一番読む気が失せる。
シーナやスーシィはそれぞれ良い味を出していると思うが、ユウトとアリスのマイナス部分をカバーできるほど魅力的ではない。
キャラクターに感情移入ができないまま、「フラメィン学園への道のり」の章のように、キャラ同士の掛け合いを見せられても…。
観客席がシーンとなってる漫才状態です。
こっから挽回されるのかもしれませんが、残念ながら私はここで席を立っちゃいました。
ただ、かなりの長期連載です。
ここまで続けているのは珍しいですし、私の感想なんか気にせず、是非完結まで書き上げて頂きたい。
コメントも暖かいものばかりで、読者も待っているようですしね!
単に私が合わないってだけなのです。
ちなみに私は、良くネタにされてるけど、ゼロの使い魔の最初らへんは好きです。


       

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