「貴公らの神は言われる。



 我が民を慰めよ、と。



 エルサレムに語り、これに呼ばれ、服役の期は終り、咎は許され、その様々な罪のために二倍の刑罰を主の手から受けた。



 我を呼ぶ声がする。



 荒野に主の道を備え、砂漠に我々の神のために大路をまっすぐにせよ、と。



 諸々の谷は高くなり、諸々の山と丘とは低くなり、高底のある地は平らになり、険しい所は平地となる。



 こうして主の栄光が現れ、人は皆ともにこれを見る。これは主の口が語られたのである。



 声が聞える。



 人はみな草だ。その麗しさはすべて野の花のようだ、と。



 主の息がその上に吹けば、草は枯れ、花はしぼむ。たしかに人は草だ。



 草は枯れ、花はしぼむ。しかし、我々の神の言葉は永遠に変わることはない。



 良き訪れをシオンに伝える者よ。



 高い山にのぼれ。



 良き訪れをエルサレムに伝える者よ。



 強く声をあげよ。声をあげて恐れるな。ユダのもろもろの町に言え。



 貴公らの神を見よ、と。



 見よ、主なる神は大能を持って来られ、その腕は世を治める。



 見よ、その報いは主と共にあり、その働きの報いは、その御前にある。



 主は牧者のようにその群れを養い、その腕に小羊をいだき、その懐に入れて携え、乳を飲ませている者を優しく導かれる。



 誰が海を測り、指を伸ばして天を測り、地の塵を枡に盛り、天秤をもって、諸々の山を測り、秤をもって、諸々の丘を測ったか。



 誰が主の霊を導き、その相談役となって主を教えたか。



 主は誰と相談して悟りを得たか。



 誰が主に公義の道を教え、知識を教え、悟りの道を示したか。



 見よ。もろもろの国民は、桶の一雫、秤の上の塵の様だ。



 見よ。主は島々を、埃のように上げられる。



 主の御前では、諸々の国民は無きに等しい。



 彼らは主によって、無き者、虚しい者の様だ。



 貴公らは神を誰と比べ、どんな像と比較しようとするのか。



 偶像は細工人が鋳て造り、鍛冶が金をもってそれを覆い、また、その為に銀の鎖を造る。



 貧しい者は、供物として朽ちることのない木を選び、巧みな細工人を求めて、動くことのない像を立たせる。



 貴公らは知らなかったか。



 貴公は聞かなかったか。



 初めから、貴公らに伝えられなかったか。



 地の基をおいた時から、貴公らは悟らなかったか。



 主は地球のはるか上に座して、地に住む者をいなごのように見られる。



 主は天を幕のようにひろげ、これを住むべき天幕のように張る。



 また、諸々の王を無きものとし、地の主たちを、虚しいものとする。



 彼らは、辛うじて植えられ、辛うじて蒔かれ、その幹が辛うじて地に根をおろしたとき、神がその上を吹かれると、彼らは枯れて、藁のように、つむじ風に吹き飛ばされる。



 聖者は言った。



 それで、貴公らは、私を誰に比べ、私は誰に等しいというのか、と。



 目を高く上げて、誰がこれらのものを創造したかを見よ。



 主は数を調べて万軍を率い、各々をその名で呼ばれる。



 その勢いの大いなることにより、またその力の強きがゆえに、一つも欠けることはない。



 ヤコブよ。何ゆえ貴公は、わが道は主に隠れている、と言うか。



 イスラエルよ。何ゆえ貴公は、わが訴えはわが神に顧みられない、と言うか。



 貴公は知らなかったか。



 貴公は聞かなかったか。



 主は永久の神、地の果の創造者であって、弱ることなく、また疲れることなく、その知恵は測りがたい。



 弱った者には力を与え、勢いのない者には強さを増し加えられる。



 年若い者も弱り、かつ疲れ、壮年の者も疲れ果てて倒れる。



 しかし主を待ち望む者は新たなる力を得、鷲のように翼をはって、昇ることができる。



 走っても疲れることなく、歩いても弱ることはない。」