日常へ

病院内でおかしな妄想に取り憑かれたりしたことは覚えている。
間違った事を真実の様に思い込んでしまっていたなー…と。
確かに私はおかしかったかもしれないが、今は正気だ。もう、治ったんだ・・・。
この時はそう思っていた。
 後は自宅で体のしびれと感覚のポワ〜ンが落ち着くのを待つだけだ。
家族がまた一緒に暮らせる。
穏やかな日々が取り戻せた、と思った。だが・・・・・
おかしな妄想に取り憑かれたり、記憶の欠落が起こることはまだ続くのだった。
とはいえ、それが起きていない間は、自分はもうすっかり正常のつもりでいる。
体の感覚に違和感はあるものの、私は父が亡くなる前の、元の生活を営もうと外にも出るのだった。
 久しぶりにエアロに行ってみる。エレベーターを上がると、軽運動室前でI藤さんに会う。
この教室に誘ってくださった息子つながりのお友達だ。
 おしゃべりしているとミョーに楽しくなってきて、異常なほどはしゃぎ出す私。これは自分で制御できない。
ウッヒャヒャヒョ〜♪となる私の手を引き「ちょっ、ちょっとそれは・・・」と、I藤さんに端のシャワールームに連れて行かれた。
幸い誰もおらず、ここで話の続きができた。
 父が亡くなった時の話になると、今度はボロボロ泣いた。
この日は1時間のレッスンの間ずっと喋って時間が過ぎた。
 ミョ〜にハイテンションになってしまうことは自宅でも度々起きた。

sage