手はつなぐ為にあるのだと言う偽善者へ
ならば
指は
別れる必要はなかった
いつしか
空は晴れ渡り
雲ひとつ無く
澄み渡る
淀みなく
慎ましやかに
ただ歩む事が出来るのならば
一体誰が途方にくれて悲しむ事があっただろうか
夏とは
そう言った類の季節です
文芸新都 |