Neetel Inside ニートノベル
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「ここここ。ここに俺らの仲間になってくれる奴がいるはずだぜ」
そう言ってエリックはどんどん中に入っていく。
ジーンもそれに続く。
しかし、アレスは立ち止まった。
どう見ても。誰が見ても、十人中十人ここは教会だというだろう。
驚いたので少し思考が停止してしまったが急いで二人の下に駆け寄った。
「は~いシスター。元気ー?」
「また貴方ですかエリック……とそちらのお二人は?」
「ジーン。戦士をやっている。で、こいつは国公認の勇者。アレスさ」
国公認の勇者といった途端シスターの顔が変わる。
多分基地外とでもおもわれてるのだろう。
俺も他人だったら関わらないし。
「最近魔物の被害が多いですが・・・・・・成る程。魔王の所為ですか。私もその戦い参加させていただきます」
は?
なんだって?
「勇者様、私を是非連れて行ってください。このとおりです」
まるでお祈りするように手を組んで頭を下げる。
別に、文句はないけど。
この人もそうとう変わり者かも。いや、良い人なのかな? シスターだし。
「いいですよ。こちらこそお願いしますシスター、えっと」
「名前はリンです。呼び捨てで構いません。職業は武闘家です」
「舞踏家?」
「いいえ。武闘家です」
……なんでシスターなんだ。
色々釈然としないがとりあえず旅に出よう。そうしよう。
その前に俺の装備をきちんとしなければ。

       

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Neetsha