Neetel Inside 文芸新都
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俺は携帯をポケットから取り出して電話をかけた。
「あ、もしもし警察ですか? 今部屋に不審な人物が、ちょょうわっ! なにする! やめ」
途中できられた。迫真の演技だったのに。
しかもなんと警察にだ。日本はどこに向っているんだろうね。
ちょと悲しくなっているとさだこが不思議そうに話し掛けてきた。
「貴方、信じてないんですか?」
「そりゃあ、貞子といわれたほうが信憑性高いですよ」
「酷い」
ちょとショックを受けているらしいこの自称神(さだこ)は。
然し神様だとかね。俺もそこまでいかれてねーよ。
「じゃあ私が神という証拠を見せます。変身しますからちゃんと見ててくださいね」
はいはい。
とうって言いながら仮面ライダーごっこか。めでたいなこの野郎。
等と半信半疑だッたが突然視界から貞子が消えた。
どこに行ったのかと周りを見渡したがどこにもいない。
すると下から勝ち誇ったような声が聞こえた。
「ね。本当でしょう」
見下ろすと一匹の黒猫が憎たらしく微笑んでいる。
まさか、こいつがさだこか?
「どうです? まだそれほど階級が高くないから黒猫にしかなれませんが立派に証拠として成り得たでしょう」
「嘘付け。本とはどこかに隠れていて腹話術でもしてるんだろう。さぁ早く出てこい!」
「中二病の癖に疑い深いんですね」
全く。誰が信じるかこんなこと。
さっさと寝ようとおもい俺がベットに向ったときだった。
「一つだけ願いをかなえてあげます」
………なに?
なんといったこいつ。
「なんだって?」
「だから一つだけ願いをかなえてあげます」
ΩΩΩ<な、なんだってー!?
「本当かそれは!?」
「今まで信じなかったくせに……本当ですよ。そのために来たんですから」
まぁ、どういうわけか知らんが、願いをかなえてくれるか。
ふふ、まるでああっ女神様のような展開だぜ。
「けど、条件があります」
「条件?」
「はい。それは私の願いをかなえてもらう事です」
……はい?
なんで俺がこいつの願いをかなえなきゃならないのだ。
畜生……ただじゃねぇのかよォ…………。
「そんなもん自分でかなえればいいじゃないか」
「いいえ。それでは駄目なのです。私たち神は人間の感情というものが生きる糧となっています。とりわけ私には喜びという感情が一番なのです」
何が言いたいんだ。
待て、落ち着け整理しよう。
うん、そうしよう。
えーと要するにだ人が喜ぶ感情がご飯で、あると。
「それで私の願いは人を幸せにしてくださいです。それが私の仕事でもあるし糧でもあるのです」
「うはwwwwイミフwwwwwwおkwwwwwwwwww」
そのあと色々話をされたがめんどくさかったし何より眠かったので全く聞かないで寝てしまった。

       

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