Neetel Inside 文芸新都
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 常人では反応できない状況で、ナミはタクヤを押し倒した。
「……」
 その様子を黙って見つめる四人。そしてタクヤはゆっくりと起き上がり、盛大に笑った。
「はっ――、ハハハハハハ!」
 それが一瞬覚えた死の恐怖への虚勢なのか、彼女たちにはその笑いの意図するところがわからない。
「やってくれるな。だが、覆せない力の差ってもんを知れよ!」
「くっ――」
 結衣にとっては今のが最後の攻撃だった。まだ開通して間もない結衣の狭い秘所にタクヤの巨根は大きすぎる。尚かつ、好きでもない奴の逸物をくわえ込んでいるというだけで、結衣は吐き気すら覚えていた。

『半径40メートルの女に●●●●●を与える』
「っ――?!」
 ナミを除く五人がその場で膝を折った。突如襲ったのは激痛と血の気が引く感覚だ。
「どうだ? 身動きできないだろう?」
「どういうこと……?」
「くっ、F-88早く離脱してっ」
「うわ~ん、お腹痛いよぉ~」
「ッハハハハ、そこまで痛いか」
「これ……どう考えても生理痛よね……?」
「そうだ。身動きできなくなるほどの生理痛だ。初体験だろう?」
 タクヤはナイフを投擲した少女、結衣のところへ近寄っていく。
「また……負けたのか……」
「いいや、ただの負けじゃない。お前は二敗目、完敗だ。そろそろ手篭めにしてやる」

「――え?」
 ナミ以外の誰もが驚愕した。タクヤはこの晴天の下でレイプすると公言したも同然だったからだ。
「今なら確実に四つ子くらい孕んじまうぞ?」
「はっ、あっ――いや……来ない、で……」
 にやりとしたタクヤの顔は般若より恐ろしい形相であったに違いなかった。
『空間転移解除』
 ここに来て圧倒的強さを誇ったタクヤは逞しくいきり立ったモノをズボン越しに結衣の顔面に近づける。
「――ナミ」
「はい」

       

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