「鏡華は次の瞬間に見た人間に絶対服従する。
そして、母性本能、性欲、好意などの感情が全て支配を受ける」
そして鏡華はゆっくりとタクヤを見た。
「…………」
濁った目に光りが宿り、さながら生まれ変わったかのように鏡華は頬を緩めた。
「待て、亜夕花。これは洗脳に近くないか?」
「本来いつか使われる異性への好意という感情をすり込みというレベルにまで引き上げて、
使用しているだけだから、洗脳とは少し違う」
なるほど、とタクヤは思った。また、タクヤはそれを否定するほど、感情論は好きではない。
「タクヤ様とお呼びしてもよろしい、かしら」
頬を染めながらいう鏡華の台詞はまるで恋する乙女のようだった。
「やめろ、そんなお膳立てはいらない。お前はこれから俺と一つになり、
俺の胸中を担う下僕として働いてもらうのだからな」
「はあぁ、ありがとう」
タクヤは鏡華の衣服を脱がしていく。
スーツが嫌いなのか、社長なのに制服姿の鏡華。
白いショーツの下着姿になると、
鏡華は言われることもなく、タクヤの逸物をまさぐり始めた。
「経験が?」
亜夕花はタクヤの目の前で首を振った。
「違うぞ、タクヤ。これが本来の女の姿。快楽と本能に飢えた女の姿なの」
鏡華はタクヤのものを口に咥えると、卑猥な音を立ててスライドし始める。
「んちゅ――くちゅっ、ちゅぢゅ――……」
先ほど貫いた破瓜の血が鏡華の唾液によって再び色を取り戻す。
さながら赤い肉棒だったタクヤのペニスはぎんぎんと肉の強さを見せる棒へと変わった。
「じゅく――ちゅっぱ、ちゅっぱ」
タクヤは鏡華の中で、名前も知らない処女の血と、唾液とが混ざるのを想像して、一層興奮した。
「はぁ――、もっと早くしごいてくれ」
「ふぁい……」
口から垂れる薄い赤色の唾液。
タクヤは鏡華の美しい髪を鷲掴みにしながら前後させるに勤しむ。
「くっちゅ、くっちゅ、くっちゅ――」
タクヤの長いペニスが、鏡華の喉の手前で、舌の腹にイヤイヤされているのがわかる。
その抵抗の加減が恐らく、鏡華の限界を示しているのだろう。
タクヤはその奥へ突き入れる最後の瞬間を達すべく、鏡華の髪を握る手に力を込める。