山菜
4.山菜
4-1.
僕は山の急斜面を歩いた。
否。
走った。
僕は山の急斜面を走った!
鉛のように重いその足を無理やりに動かして、
とても大きな肉棒を何度も踏みつけて、
ただひたすら頂上を目指した!!
何が僕を動かすのか、何が僕を、上へ上へと、押し上げるのか!
わからない!!わからないけど、走る!!走って、走って、まだ止まらない!
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