Neetel Inside 文芸新都
表紙

平和な俺に突如ふりかけがふりかかる!
結婚してください

見開き   最大化      


     

空気が読めない
どうしても読めない。
からけ?そらき?くうけ?もしかしたらイン神がウィッサヌカム神に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、イン神の戦争のない平和な、イン神の不滅の宝石のような、偉大な天使の都と読むのかもしれない。
どうでもいいがタイ王国は象さんの形をしており、副首相はチッチャイ・ワンナサティットさんだ。
話をもどそう。
もしかしたら分解して読むのかもしれない。
ウルエノさかさまのニ√の逆メと読むのかもしれない。
そうだ、そうじゃないかな。
ウルエノさかさまのニ√の逆メが正解のような気がする。
僕は読めた!ついに読めた!
僕はついに空気を読める人に仲間入りできた。
そう、僕は自力で!空気を読んだのだ!
りんりん♪
僕はその日軽やかに猫のまねをしながら帰った。
背伸びするしぐさ、顔を洗うしぐさ、音を立てずに歩くこと、明るい場所で黒目を線のようにすること、全てまねして。

すると僕はいつの間にかねこになっていた。
僕は猫が大好きだ。
僕は小躍りして鏡を見つめた。
僕が人間であった時は鏡など見たくなかった。そこには醜悪で如何にも何も考えていませんと言うような、太った(あるいはやせ細った)気持ち悪い顔がうつるのだが、今日は違った。
僕はかわいい猫だった。
灰色の細身な猫だった。
何度も言うが僕は猫が大好きだ。
念のためもう一回言っておくがねこが大好きだ。
だから、僕は自分を好きになってしまった!
鏡を見つめる僕。

次の瞬間、僕は水仙の鼻になっていた。
ナルキッソスは水仙の花になった。
僕は水仙の鼻になった。
水仙に鼻などない。
だから僕はない。
僕は消滅したみたいだ。
たぶん、空気が読めていなかったんだろうと思う。
やっぱり、ウルエノさかさまのニ√の逆メではダメだったのだろう・・・。
いまさら後悔しても始まらない
僕は

       

表紙

俺と…お前だ! 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

Tweet

Neetsha