春子は、志村春子は内心うわあああああってなりそうだった。
山本が不登校になるなんて思わなかった。
嘘だ、想定パターンの中にはあった。
でも目をそらしていた。
勿論春子も寄せ書きは書いた、当たり障りのない文章を書いたつもりだ。
クラスメートの奴ら、イジメの犯人は誰か知ってる癖に…。
ウザイウザイウザイ
何でやろ、何でイジメてたっけ、楽しかったっけ。
全然楽しくないし。
なら初めからイジメんなよ。
うっさい黙れカス!
何でやろもう分からん!
もう…
死ねよ!
死ねっ死ねっ
死ね自分!
怖い
アイツがみんなの言葉に励まされて、学校に来るようになったら
みんなに本当の事を言うのかな。
みんなはもう知ってるねんし一緒か。
一緒ちゃうし!
一緒ちゃうし!
親とか先生とか
今は知らんもんな。
バレたらどうなるんやろ。
もう、山本、黙っててくれ。
もうやめるから、反省したから。
あげるから、何かしらを。
もう不毛やから、なあ!
ふざけんな!
春子は反省なのか自己防衛なのか自分でも分からなかった。