Neetel Inside 文芸新都
表紙

自らの性癖を暴露するアンソロジー
善がり狂ひて気を遣って。/黒い子

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 私は横たわる少女の白磁のような肌に、丹念に舌を這わせておりました。甘い甘い汗の味が、舌先から口の中へと広がります。首筋から顎、そして唇まで辿り着くと、私は目を瞑ってそれを彼女の口腔へと一息に押し込みました。
「……ん」
 微かに漏れる甘い声。うっすらと開いた私の目に、彼女の薄く開いた白目が写りました。初めの頃は戸惑いましたが、この白目がたまらなく私の情欲をそそるのです。私は劇しく絡ませていた舌を引き抜くと、ほんのりと朱に染まった耳を指で愛で始めました。
 私は彼女の貌を具に観察致します。また指先でその形の良い、滑らかな曲線の耳朶を弄びました。真っすぐに交錯した彼女の瞳は潤んでおります。私はたまらず、先程迄指先で弄んでいた耳朶に噛み付きました。そのまま甘噛みをしたり、舌で舐め上げたりと私は耳を責め続けました。惜しむらくは、こうしている間は彼女の表情が見えないということでしょうか。彼女の吐息が急激に甘くなっていきます。私は更に強い昂奮を覚え、左手で髪を撫ぜながら服の上から彼女の小さな乳房をまさぐりました。そのまま右手でブラウスの釦を一つ一つ外して行きます。
「可愛らしい、下着ですね」
 二、三度、私は下着を撫ぜると、右手を背中に腕を回し、黒いフリルの着いたブラシェールのホックを外しました。私はそのまま片手を僅かにずれた下着の下に手を入れ、その締め付けから解放された乳房を優しく揉みしだきます。可愛らしい乳首を指先で弄ります。彼女は潤んだ瞳を更に潤ませて私を見詰めています。その輝きの愛おしさ、艶やかさ。私はその瞳を見ているだけで気を遣って仕舞いそうになるのです。それが見て取れたのでしょうか。彼女はにっこりと微笑むと、一転して今度は攻撃的な表情に変わりました。それでいて今までの妖艶さは変わらないのです。
 彼女は私の唇を求めました。しかし、舌を入れさせてはくれないのです。私は少し不服な表情を浮かべました、が、それは次の瞬間、彼女に因って崩されました。突然、彼女は私の耳に口づけをし、熱い吐息を吹き掛けたのです。私の心臓はまるで兎のように跳ね上がりました。彼女の舌が近付いて来るのがわかる。鼓動が更に速まって行く。そしてそれが触れた瞬間、私はまるで女の喘ぐような、吐息とも嬌声ともつかない声を上げて仕舞いました。彼女は尚も耳を舐め、しゃぶり、音を立てて責めつづけます。私はびくびくと体を痙攣させながら、最早耐え切れず――――










 ここまで書いて、急に恥ずかしくなったのです。いやはや面目ない。詰まりね、私は相手が善がる姿に何より昂奮するし、性器を責められるよりも耳を責められた方が何倍も強い性的快感を得るのです。
 一応断っておきますが、作中の少女は二十歳前後の美少女であります。決して幼女趣味はありませんのでご理解下さい。

 続きですか。そうですね。読みたいという方がいらっしゃれば書くと致します。
 もし、居ればですけれど。



 黒い子。

       

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