パンパン。
こうして俺がひとり寂しくネットサーフィンしている時でも、きっとリア充はセックスしているんだろう。言葉にしがたき劣等感が渦巻く。
まったく体を動かしていない俺でも腹は減る。コンビニにでも行ってカップ麺でも買うとしよう。
パンパン。
こうして俺がひとり寂しく夜道を歩いている時でも……いや、もうやめよう。ついさっきカップルとすれちがって、精神的ダメージはずいぶん喰らってんだ。
パンパン。
軽い爆発音が鼓膜に流れ込んできた。俺はなんだろうと思い、後ろを振り返る。
そこには激しく揺らめくロウソクの芯がふたつ。聞こえてくる叫びは男と女。
なんだ、リア充が爆発したのか。まことに結構。