誰の声も無の向こう
HIZU-ME
切って逃げた。
俺は走っている。どこを走っているかと言えば眠いからだ。なので頑張ることにした。どおおおん。俺の拳銃が火を噴いた。機械兵士たちが粉々になる。
俺は逃げた。走りながら逃げた。
そして考えた。そうだきっと俺は凄い剣士なんだ。だから祈れば神様が伝説のソードを俺にくれるのだ。するとやっぱり俺の伝説のソードが天から降りてきた。やっぱりな。そうだと思った。俺は満面の笑顔でその剣を掴むと時空の歪に飲み込まれた。
うわああああああ~~~~~~~・・・・
どすん 俺は落ちた
気がつくとそこは妙なところだった。森だ。俺はフラフラしながら立ち上がった。伝説の魔剣エベルオンを鞘から抜き放つと魔物があらわれてきたのでぶった斬った。すると何か物凄いキララララララランという音がして、俺のレベルが八万上がった。俺のステータスはすべてカンストの向こうへ飛んでいった。
最強だ。俺は最強なのだ。誰もいない森で俺はほくそ笑む。
すると近くの農村の娘らしき女の子が盗賊に襲われているところだった。俺はそいつらを八つ裂きにした。娘はたいそう感謝して俺にご馳走を振舞ってくれるという。俺は快諾した。
そうだ。このままがいい。
俺は村でとてもたくさんのごはんを食べた。
幸せだった。紫色のお米がおいしかった。
そして俺が勇者になった。俺は村を守るのだ。俺は火の見やぐらを立てて盗賊に警戒するようにいった。それだけで盗賊たちはこの村を避けていくようになった。
そうこうするうちに俺は借金がかさんで村を追い出された。英雄になんてことをするんだ。腹が立ったがまあいい。俺は旅に出た。
キャラバンの群れに紛れ込んで、遺跡あらしばかりして暮らした
太古の財宝が俺をよんでいた。
金銀財宝、美味い酒と飯。盗賊仲間の女とまぐわう爛れた生活
俺は盗賊だった
だがどうせ同じだ 何をやろうと
俺はエベルオンを振り回して敵を倒しにいくことにした
偉そうにしているペペロスカ帝国を落とすことにした
たった一人で俺は敵兵の中に突っ込んでいく
ばったばったと切り倒す
蹴りを叩きこむ
なぜかオレンジ色の光が見えた
あれはなんだろう
俺はエベルオンで剣を振り回す
そして魔王をたたっきると次元がひずんだ
またか 俺は飲み込まれた 渦の中へと
そうして新しい世界は現代で、ゾンビが溢れ返っていた。
こんなところでやられてたまるか。俺はスキルを使って敵を倒しまくった。
とにかく倒せばいいのだ 倒せばいい それだけの話
俺はしったかぶって斜めに構える弱虫を殴り倒しまくった 邪魔だ。死んでおけ。俺のエベルオンが弱虫の死体の山を作る。ゾンビ以下のうじむしどもめ。
俺は戦い続けた。
邪魔だ そんなところに座っているんじゃない 失せろゴミ野郎
何も知らなかったのだといいわけするな 俺の剣には関係ない
ボコボコにする
泣き言いってんじゃねえタコスケめ
だからゾンビになるんだ
俺は足を滑らせた 滑らせた先にはやっぱり安全安心戦車道
くそっ 俺は中に飛び込んだ 喚きながらドコドコドコドコと主砲をぶっ放しまくる
爆発につぐ爆発 俺はシートに置き去りにされていたハンバーガーとポテトを食べた 体力がうなぎ登る
邪魔するな 俺のキャタピラが通るだろが このやろう
このままじゃ 戦車が、俺の戦車が
畜生パーツが悪いのか 俺はドリフトした ゾンビどもをめきめきめきと踏み潰す
ファイアーマインドを燃やして頑張るのだ
だが俺はもう嫌なのだ こんな戦車にのるのは
そう思っていたら落盤があった 何かよくないことがあったらしい
俺は次元の歪に飲み込まれた。
すると俺は時計塔に放り出された。手元には魔術書。今度は魔法の世界か
俺は吸血鬼どもうずまくロンドンにデッドリーディスペンションを打ち込んだ。最後の魔法を最初に使う。それが俺のやり方。
陽炎の魔法を使ってどんどん敵を消していく 吸血鬼め
いずれにせよこの世界に必要ない連中を消せばいいのだ どんな世界だろうと
それでオッケーばんばんざい。やったあ
俺は謎の仮面魔術師としてロンドンを暗躍した 探偵に追われたりもしたが俺は元気だ
吸血鬼をボコボコにする。
逃げれば負ける。負ければ逃げる。いずれにしてもだ
血を吸われてはたまらない。
なので俺はロンドンを焼き払った ぼおぼおと燃える町並み
ファイアーザリッパーってやつだ
そして火が鎮火するとロンドンの下から謎の都市があらわれた
謎の都市『ココルオアーティスム』だ。
俺はそこに黄金ジェットで飛び込んだ。魔法の機銃でドタタタタタタタだ
翼を当てて都市を破壊 蘇った死者の群れに頭突きをかます
もってきていた魔術書で竜巻を起こし何もかもぶっ飛ばす
邪魔だ邪魔 邪魔するな 綺麗になれ
ぶおおおおおおおおおおおお
俺の頭突きが白骨死体を土下座させる
奇異礼で封印をぶっ壊す
バットで柱を滅多打ち とにかく壊せ
俺は魔術師
空腹を癒しながら走っていく
手をひとふりすれば炎が走り、地面を踏み鳴らせば槍が降る
さいっきょー。
マジで
テンションモチベ撒き撒きで
飛んでけ俺の炎 俺の剣
ずがあ!
俺は都市を壊し尽くしてまた次元の歪に飲み込まれた
すると今度は眠気が襲ってきた
駄目だ 頑張らないと
腹が減った。腹が減った。腹が減った。
何かテリブルなことが起こるのだろうか
そんな気は全然しない
これでいいのだ 全然これで
俺の卑怯な戦術がうまくいく