Neetel Inside ニートノベル
表紙

敢えて二人を名付けるなら
――冬佳嬢の友情事情

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 一軒家と集合住宅の並ぶ団地。私たちの住む町の、これでもかという凡庸な特徴だった。少子高齢化による人口減少の煽りを受けて数十年後果たしてこの地が生き残れるのか不安である。
 当然彼女、西果 歩のアパートも、その一部だった。塀に挟まれた歩道を歩いて、学校から離れ十五分ほどか。
 家について、どうぞの一言もなく一人先行して敷居を跨ぐその姿に、今一度何故私が呼ばれたのが疑問になる。このままなかったことにして帰ってしまおうか。
 流石に礼に欠けることを考えながら、結局上がってしまう自分も相当である。私は自分が思う以上に、人恋しさに拍車が掛かっていたのだろう。
 靴を脱いで、正面に伸びる廊下を渡って、居住スペースのすべてを担うリビングに踏み入れた。
 引っ越してきたばかりのせいか、殺風景だ。
 家に帰っては私も人のことを言えた身ではないが、この部屋より生活感はある。彼女のアパートと言ったら、あるものは現時点テレビとローテーブル、それに敷かれたカーペット程度で、後は端に据えられたベッドのみ。どれも可愛げがさほど見受けられない点、コーディネート途中なのかそれとも居住者の嗜好か。後者は少々考えにくい上、入学してからそんなに時間が経ってない今、こんなモノではなかろうかという結論が簡単に導き出せた。
 座布団すらないリビングで座るにはここしかないとカーペット上に陣取りつつ、コレなら確かに帰宅しても暇だろうなと、少ない家具でスペースのほとんどが埋まり気味の部屋をぐるぐる見回す。家主といえば、帰るなり奥のキッチンへ行くなり出て来なかった。
 迎え番の霧影には事の次第を全て伝えてあるが、両親には何と言ったものか。考える内、別にそれらしい理由を付けなくとも細やかな反抗心の示唆には都合がいいことに気付いて思考をやめる。歩いた分の疲れがあったので、まずはそれを取ろう。
 そのためにうってつけな品も、コツンと置かれたのだから。
「あら、ごめんなさいね」
「やや、お客さんが来たならお茶ぐらい出さないと」
 そう言って紅茶の注がれたコップを一つだけ運んできた彼女。恐らく自分用のしか持ってなかったのだろう。それを私に出すために使えば、二人目である彼女が何も飲めないのは自明。そんな背景の中お茶をいただくのは言葉通り申し訳なかったのだが、辞退するのも失礼に当たってしまう。遠慮せず口につけることにした。
「……」
 すかさず前言撤回をしたくなる。
 一介の高校生女子が普段使う茶葉など知れてる。せいぜいメーカー品のパックを使ったのだろう。それはいい。しかしその上温度はデタラメ、色は紅というよりは黒で、味も見た目通りの渋さを発揮している。急いで抽出しようとしたのかパックを無理矢理振って煮出した姿がありありと浮かんだ。香りもほとんど死んでるコレを、目隠しして飲まされ緑茶だと言われたら信じることができる。
「……砂糖と、ミルクをもらっていいかしら」
「え。あぁ御免! えー……あっかな……」
 私が普段飲み慣れてるレベルの紅茶を出せとまで言えないが、紅茶であることに疑問を持たざるをえない液体を出されては流石に堪える。飛んだものを飲まされた。
 もう一度奥へと消えた歩が戻ってきて両手に持っていたのは、スティックシュガーを片手でつかめるだけの量と牛乳パック。一般家庭で紅茶を飲むとしたら取り出されるのはここら辺りの二品なんだろうなとは思うが、気を利かせてくれたのか私を何だと思っているのか、全部入れたとしたら絶対に溶け切らない量の砂糖にだけは面食らった。恐らく彼女は私の性格に対し偏見といえる範囲で誤認をしている。
 諸々に引っかかりを感じながら、とりあえずは目先のゲテモノを嗜好品としての最低ラインへと持ち上げることに専念した。
「ね、教科書とかもう読んでみた? 何か先の方ヤバイぐらい難しそうなこと書いてあったけど」
 カップにスティックシュガーを二本ほど入れている最中、ぶつけられた話題は最も学生らしい勉強についてのことだった。
「そう? 私はまだ開いてないけど、あまり心配してないわね。多分習う時になって分かってくるわ」
「だよねー! 中学の時もその場で何とかなったし大丈夫だよね、うん」
 高校に入学して学ぶ範囲をそこまで馬鹿にしたつもりはないのだが、ニュアンスが微妙にズレたのか妙に納得されてしまった。物分かりには多少の自信はある中こう発言できたわけだが、そっくりそのまま受け取られると自分がこそばゆくなるのはさておき、無責任な言葉になってしまっていないか不安になる。少々余計なことを言っただろうか。
「あー……家に帰っても誰かがいるっていいね」
 牛乳で水増しされた紅茶はぬるくなってそれこそ香りがどうのこうのという問題じゃなくなっていたが、砂糖との効果も相まってミルクティーとしては及第点にまで落ち着いてくれた。火傷の心配も不要になったそれに落ち着いて口をつけていると、ふと彼女がつぶやく。
「ここずっと喋り相手もいなくてさ」
「久々の相手が私で何だか申し訳ないわ」
「やややそんなこと」
 本心か建前かは分からない。この中で唯一判然としている私個人の気持ちを言うと、見知らぬ人間の家にほぼ初見で上がりこんだせいで落ち着かなくて仕方がなかった。いくら他に選択肢がなく一人よりマシだとしても、全く話したことのない人間を行き当たりばったりで誘うだろうか。
 私の、クラス内での様々勝手な印象もあろうに。自己紹介以外には授業での応答ぐらいでしか声を聞いたことがないという素性の知れぬ人間に、自覚できる程度には富豪の娘であるという箔がついているのだ。何となくだが、生徒間で交わされる自身へのイメージや心象も想像がつく。そうした前提やフィルターがかかっているだろう中、当該者と深く関わろうとしないのが真っ当な人間の感覚に近いと思うのだが、
「誰がよかったなんて言うつもりはないよ。人がいるだけで、もうね」
 よほど独り暮らしが堪えたのか。或いはそんなこと気にしない性格なのか。口振りからするにきっと両方でもある。
「あとはまぁ、五条院さんが前々から気になっていたというのもあるけど」
「……?」
「五条院さんってアレでしょ? 町内随一の屋敷に住む。そんだけのお嬢様ってどんな人なのかなーって思って」
 少しだけ見上げた彼女の性質を、やはり思い直さなければならないようだ。
 結局は家柄への興味から、家人への関心といったところだろう。今までそういう輩はいた。というよりそんな奴らばかりだった。その好奇心を隠せとはいわないし、咎めるつもりもない。
 ただ……少し、残念といえば正確か。富豪の娘という称号と関係なく接してくれる人間。彼女はそう見えたのに、というのが本当のところだ。
 その認識を改めた今、返す言葉は決まっている。
「私自身は大したことないわよ。面白くもなければ凄いわけでもない、普通の人間」
 必要以上に期待させない、幻滅を誘うバリケード。自分はそこらの人間と何ら変わりない存在だと分からせることで、相手の出方を伺う私の常套手段。
 ここで夢を砕かれて自分の縁に不要と判断した人は自然と離れゆくし、それでも接していれば何かしらの恩恵に預かれるのではと勘違いした人はすり寄ってくる。前者は大変賢く正直だなとある意味清々しく見えて心地いいのだが、後者は私にも人並みの感傷があるのか好意的には捉えられない。同時、そういった人間が私に執拗に絡んで得をしたケースは一件もない。
 さて、彼女は。
「そっかー。いや安心したよ。学校にいてもあんまり喋るとこ見たことなかったし、本当に箱に入れられて育てられたんじゃないかって思ってたのさ。話してみたら普通に会話できるじゃん!」
 高校生にもなると上辺を取り繕うのが上手い人間が増えるのかな、と頭の片隅でまだ疑問視する声が。もう少し、放っておく。
「コレがあたしら庶民の常識からぶっ飛び外れたとんでもない人だったらどうしよっかなって実は怖かったんだよ。今日家に呼んだけどさ、そこまで歩くのだるいからって黒い……リフジン? か何か迎えに来させたり、ご招待ありがとうなんて言って引くぐらいの感謝されたりしないかって、あっはは」
 純粋に朗らかに笑うその顔を覗く限りは、そんな台詞ほんの冗談なのだろう。
 だが元々傷心的だったのもあって、いつもなら何て事もない台詞も少しだけ引っかかった。
 自分の裏に構えてる巨大な財産のおこぼれ目当ての輩も小中時代にたくさんいた。というより、そんな奴らばかりだった。それを、連想してしまった。
 勿論彼女がそいつらと同類と決まったわけではない。だが、気になってしまったのだ。連想させられた。彼女がどちらの人種か判然とさせたいと思ってしまった。
 そんな相手にはどうするか。答えは簡単である。小中とごまんといた奴らと同じく接してやる。反応は千差万別あったが、大別すれば二種類に分けられる。コレで彼女がどういう人間か計れると、私独自の基準には自信がある。
 私が望む人種であれば少々手荒で失礼な方法になるが、どのみち私は気分を害されたのだ。どっちでもいい。とにかく彼女の鼻を明かしたかったのだろう。
 それは、実行されることになる。
「……きりえ」
「うん?」
 努めて平静に、かつ冷徹に声を抑えて。
「霧影」
「はい」
「……?!」
 自分の最も信頼を置く、右手とも称して遜色ない使用人の霧影を呼びつける。予め帰宅が遅くなる旨と同時、近くについていてほしいと言伝しておいたのだ。
 どこからともなく、それこそ私も分からないような手法で突如隣に出てきた白黒正逆なメイド服の霧影を見て、何事かと顔を青ざめる歩。少なからず驚愕はあろう。
 だが、こんなものではない。
「見ての通り私は彼女に現在進行形でお世話になっているわ。何でも謝礼が欲しいそうなの」
「え。え、っえ」
「独り暮らしを始めたばかりみたいでね。ご覧のように家具が少ないわ。まぁ、現金が一番妥当だと思うのだけれど」
「畏まりました」
 そういって霧影はエプロンの下から電卓を取り出す。私が想定する通りの行動をしてくれる点、やはり右手と言って差し支えないと思える。
 対し私と同年齢の女子は事態が飲み込めず狼狽えるばかりである。これだけでも眼福モノだ。
「――この度は我が主、五条院 冬佳が貴方様のご好意に与られたということで、使用人である私からも感謝の辞を差し上げたく思います。多大なる御恩に口の上のみでは伝え切れぬ謝意を感じております。その有り難きもてなしを謝辞だけで済ませるに忍びなくまた同時至らぬ卑しき身の上の繕いとして、代わりと言っては何ですが、本家より謝礼金のご献上の許可がおりました故、どうかこちらをお納めのほどお願い申し上げます」
「……」
「差し当たり当家当主の第一子女である冬佳様が、ご邸宅に帰ることを憂いだ午後五時十三分より六時二十一分現在までの一時間八分に渡るご厚志、並び貴方様のご自宅への案内護衛、ご到着後に授かりました紅茶と共に過ぎる一時、それら全ての賜りを鑑みまして――」
 息もつかぬ霧影の口上に、彼女は言葉一つ挟めずただ聞いているだけである。勿論私も補足をしたりせず全て霧影に任せっきりにしておく。というのも、私でもコレはえげつないと思うからだ。
「真に申し訳ございませんが、当方ではこの程度しかご準備できません。重ね重ね配慮賜る形になる体たらくで言葉もありませんが、どうかこちらの額でご納得いただければ」
 電卓に弾き出された数字がどんなものかは分からない。ただこちらの長台詞が終わってもまだ何も反応を見せない歩の様子を見れば何となく想像はつく。
 時代錯誤と言われてもおかしくない使用人なんてモノを右につけてはいるが、私から私に対する自己評価では、世間一般の常識と価値感覚は持ち合わせているつもりである。だからこそ今自分がやっている行為がどれほど喜劇よろしく非現実性を秘めているか分かる。友人に少し世話になった程度で謝礼を払おうとする発想が突飛かつ非常識な行為かよく分かっている。
 それを承知の上で私はこの、いわば脅しに近い言動を実行していた。この後の相手の反応によって人間的な尺度を測る、私なりの価値判断基準である。
 こんな飛び抜けた行動が許されるのも全ては実家の財力故。その強みだけには多少感謝はしている。日頃の憂鬱を考えればお釣りが来てもおかしくないとは思っているし、使えるバックがあるなら可能な限り使い尽くす。それぐらい許されてもいいはずだ。
 まぁつまりは、金にモノを言わせた道楽。
 悪い性格しているな、とは思う。だがこうでもしないと自分が保てないのだ。
「……――ッ」
 ずっと固まってた歩がようやく事態を把握したようで、目元を青ざめたまま息をのむ。そして次に行動をとることには、
「ご、っごめ」
「……?」
「ごめええええん五条院さああああぁぁぁん!」
「――?!」
 妙に曇がかった声を出すものだなと思っていたら、その勢いを恥ずかしげもなく晒して飛びついてくる。朗らかでどこか抜けてそうな彼女からはここまでは想像つかなくて、逆にこちらが引いてしまう。と言うのも、こんなオーバーに反応したケースはこれまでになかったのだから。
「ちょ、ちょっと、何して」
「違うのっ! そんなつもりじゃなかったの! 御免本当に御免! だから気を悪くしないでお願いお願いだからあああああ」
 机の隣辺から腰元にすがりつかれて、とりあえずコレの対処をどうしたものか苦慮する。
「ほんの冗談だったんだけど、考えなしだったよね、冗談じゃ過ぎなかったよね、悪気はなかったの、ホントなの、だから御免気を悪くしないでえええ」
「は、離れなさい」
「いやあああああ御免許してえええええ」
 ……言葉も出ない。ここまでやれるか。
 あまりにも大仰すぎて最中に演技を疑ったが、ブラウス越しでも分かるぐらいに温かい雫を顔ごと押しつけられてはそんな疑念も一瞬で撤回される。とりあえず分かるのは、コレは本気で悔やんでいる人間のなせる仕草だ、ということだ。
 たまったものじゃないどうにかしろと言う思いで霧影に目線を送るのだが、こちらはこちらで驚いた。目元口元はおろか眉一つさえ動かすのが稀な霧影が、本当にうっすらと、相好を崩していたのだから。
「……してやられた心持ちでいらっしゃいますか」
「えぇ、存分に」
 私の“コレ”が本気じゃないと知っている霧影だからこそ出る言葉である。本当にその通りだ。逆に仕返しされた気分だ。
 少なくともこの状況を楽しんでそうな彼女に助けの手など望めないなと踏んで、
「貴方……歩、と言ったかしら、ね、歩」
 首筋へ手を当てながら呼びかけると、私の声一つ一つに身体全体で怯えているのがよく分かった。
「……そんな怖がらなくても。私も悪かったわ」
「御免……ただ、ただ……五条院さんと……」
「えぇ、何?」
「五条院さんと……お話してみたかっただけなんだよ……」
 苦しげに捻りだしたのだろう弱々しい声と、久々に向けられる正直な好奇心に、多少の好感を抱かずにはいられなかった。
「……霧影」
「はい」
 ビク、とまた腰元の歩が震える。よほど霧影が怖くなったらしい。
「とりあえずその物騒な電卓をしまいなさい。それと」
 無言でエプロンの下へ差し込んで、次に下される司令を待っている。きっと歩はもうこれ以上何も起きないでくれと願っているに違いない。
「持ってないなら戻ってでも。ティーセットを二人分」
「こちらに」
「茶葉はね、マカイバリのセカンドを」
 普通ならまず持ち歩いてなどないカップとソーサーさえ各二つ用意した霧影の動きが止まる。
「……数刻、お待ちいただいてよろしいでしょうか」
「給仕倉庫にしか置いてないでしょうね。いくらでも待つわ。確実に持ってきて」
「畏まりました」
「え……何。何?」
 ようやく頭を起こした歩が、私と霧影の間で交わされる聞きなれない単語に不安げな表情をしている。ここまでくるとまるで小動物だ。
 既にその場にいない黒白メイドを、でたらめな方向の虚空へ見送ってから、
「貴方、私の下の名前、覚えてる?」
「えっ。え、っと……と、冬佳、冬佳さん」
 身分上苗字しか覚えられてないことが多いのだが、この子は下の名まで記憶していてくれたらしい。高校に入学してからは初めて家の表札ではなく個人として認識されていたことが、自分でも予想外に好感触だった。思わず、感心してしまうほどに。
「冬佳でいいわ。私も名前で呼ぶときは歩、と呼ぶから」
「え……お、お、おぉっ……?!」
 呼び捨ての許可が彼女にとって喜ばしいことだったのか、それとも言いたいことがありすぎて言葉を紡がないのか。意味を持たない音のみを発する歩の観察もそこそこに、私は立ち上がった。それに釣られ、彼女の慌てようも増幅する。
「あのさっ、やっぱり怒らせちゃったよね、あたしの言ったことっ! 本気で謝るからさ、ね、さっきここにいた人誰、何? あたし何されるの?」
 膝を折ったまま私に向き直り、不必要なまでに怯え縋る歩に、自然と嘆息が綻び出た。
 やられたことが大仰なため無理もないとは思うのだが、加虐者から見ると彼女のその、心配性を通り越して最早執念的な恐慌ぶりが段々しんどくなってきた。自分に被虐的運命が定められているとでも錯覚しているのか。コレは付き合いきれないな、と判断して、正直に本心を伝えることを決める。
「今更お嬢様云々でいじられても何とも思わないわよ。ステレオタイプな偏見は飽きるほど受けてきたけど、私が金持ちの娘であることは事実だから」
 当人である私が客観的な事実を並べる、傲岸不遜とも取れる口振りを発揮してやると、大抵の人間は呆れからか言葉に詰まる。歩も多分に漏れずそうだった。
「で、皆の言うところのお嬢様は、一般庶民の妄言よりも、出された変な飲み物にご立腹でね」
「……え。えっごめん」
 心外、というよりは予想外だったというような反応。まぁ普通ならそんなところに指摘が及ぶとは思わないだろう。謝りつつもどこか納得がいってなさそうな歩の思案顔を見れば、その内に秘めた疑念も透かせる。
「そう。だから」
 何とか飲み干し、空になったカップを持ち上げ突きつけて、
「貴方に本物の紅茶を飲ませてあげる」
 自分でも分かるぐらい遠回りな言葉を聞いてなおこちらの表情を伺うのに余念がない歩だったが、やがて私の笑顔が崩れないのを確認して、教室で初めて会った時と寸分違わず目尻口元を綻ばせてくれた。

 明朗快活で直情的。声をかけられた教室からこの瞬間に至るまでに練られた歩に対する第一印象。
 人柄をはかり性質を見定めるにはおおよそ不十分なその定義が、彼女にはこの先ずっと通用することとなる。

       

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Neetsha