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学者が助走をつけて殴るレベルの「古事記」
第三章「三兄弟編-スサノオの場合」‐その2

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 ヤマタノオロチを成敗したスサノオは、そのまま出雲を旅歩きます。そして、名もなき大陸に降り立ち、そこに国を作る事にします。
「うん、今の僕は凄く清々しい気分だ! だからこの国の名前は須賀(すが)だ!」
 と、しょうもねぇダジャレで国の名前を決めました。こうして、須賀(現代の貨幣価値で換算すると島根県である)が誕生します。
 その後、スサノオは、妻であるクシナダヒメとの間に子供を作り、そうして国産みと神産みは続いていきます。そしてスサノオは、愛する妻に、こんな和歌を贈りました。


──八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を

(訳)
──この出雲の空には、沢山の雲が流れている
  雲は重なり、幾重もの垣根となっている
  それはまるで、僕達夫婦が子宝に恵まれるよう祈っているようだ
  その雲は重なり 幾重もの垣根となっている


 要するにロミオ旦那でした。
 そして、そんな和歌を贈った割には、神大市比売(カムオオイチヒメ)と呼ばれる女神と速攻で浮気します。そして子供まで作ります。誠氏ね。

       

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