●俺/少年/クソガキ
狂暴。空手家の父親から『最強』になるため鍛えられ、己より強い者の存在を許さない。『殺すリスト』の標的と戦うために行動する。得意技は苦痛の無視。
●柔道ボクサー
少年が路上で出会った優男。卓越した技能を持つが、つかみどころのない人物。ボクシングと柔道のミックスがもっとも路上に最適化された格闘技だと考えている。
『殺すリスト』の標的のひとり。
●トシ
筋肉ムキムキのチビ。『上』で戦う総合格闘家であり、金髪の組の代表ファイター。明るく大らかな性格だが、容赦なく人の関節を外す。
『殺すリスト』の標的のひとり。
●口原
鉄面皮のヤクザ空手家。地下格闘を仕切る『運営』の厄介ごと処理部隊『始末屋』のリーダーであり、専属ファイターのひとり。喧嘩に特化した伝統派空手を使う。
『殺すリスト』の標的のひとり。
●金髪/キノ/木野田巧
チンピラヤクザ。『下』の『運営』(九馬会)とは別の藤羽組傘下のヤクザに所属。専属ファイターであるトシのジムを襲撃した少年を罰を与えるつもりで地下に放り込むが、おかげで散々振り回されることになる。
●おっさん/ヤブ医者
横幅の広い地下のリングドクター。少年のデビュー戦に金を賭けて大勝し、その後も何かと世話を焼く関係になる。医術の腕は三流。
●ユキト
プロ格闘家を目指す若者。トシの通うジムに所属しており、少年のスパーリング(というか喧嘩)相手になる。地下格闘について一歩引いた立場をとっていたが、少年の起こす騒動に巻き込まれる内に影響を受けていく。
●ウィン
地下の人気ファイター『四天王』のひとり。ミャンマーの伝統武術ラウェイの使い手。痛覚を持たない特異体質。
●市ヶ谷
元自衛隊員の地下ファイター。ウィンを狙っており、同じく対戦を望む少年と競合する。リング外で対戦相手を襲撃することも厭わない反則ファイター。
●白スーツ
地下を仕切る藤羽組系九馬会の若頭であり、実務上『運営』のトップ。ケージ外で力をつけつつある『四天王』への対応に苦慮する。口原のおまけ。
●ジジイ
引退した地下のリングドクター。おっさんの師匠だが弟子とは違い腕は確か。拳銃を隠し持っているなど、一筋縄ではいかない人物。
●ボス
『四天王』のひとりであり、『運営』と敵対する麻薬集団『外人』のリーダー。現状はまだ正体を明かしていないが、人気ファイターの立場を利用し『運営』がうかつに手出しできない状況を作るなど策略家。
●ブルガコフ
旧ソ連の軍人くずれ。『外人』の荒事担当だが、ヤクザへの対応に関してはボスと意見を異にする。日本語が堪能で、やけに饒舌。一対一の素手の戦闘を『実戦』とは考えておらず『地下』のリングに上がることはない。
彼の『忠実な弟』は『四天王』のひとりとされる。
●キアン
『外人』の一味であるイラン人。麻薬売買を担っており、過激な行動を取るブルガコフには警戒感を持っているようだが……?