Neetel Inside 文芸新都
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ぽに☆すた
<黒歴史編>第1時間目〜はじまり〜

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「ふぅ……」

締め切った空間から一歩外に出た時の開放感は、形容しがたいくらいに気持ちいい。
空を見上げると澄み切った青が広がっており、心が晴れて行く気がしたから不思議だ。

「瑠奈ちゃん~おはよーです」

声がした方を振り返ると、手を振ってこちらに走ってくる女の子がいた。
寝癖がついた髪を必死に押さえながら、私に微笑みかけてくれている。

「美樹、おはよう」
「あっらぁ~?瑠奈、元気ないんじゃない?」

美樹の後ろから、肩まで長く伸ばした髪の女の子が現れた。
今までまったく後ろに居たなんて分からなかった。
というか、隠れて走ってきたのだろうか。

「また徹夜で漫画読んでたんじゃない?」

ニヤニヤ笑いながら私の肩をポンポンと叩く。
いや……あんたとは違うから。

「ちょっと昼寝したから、夜寝れなかっただけよ」
「そっかそっかぁ。わたしゃ~てっきり瑠奈もオタク化してくれたと思ったのに」

このお調子者な感じの子は綾香と言って、幼稚園からの腐れ縁だ。
美樹は小学生からだから、今のところ一番古くから付き合っている友達だ。

「全く……女子でそんなにオタクな人見たことないよ」
「ん?ほら、アニメとかじゃよくいるじゃん。らき●たとかねっ」

現実での女子の話をしているんだけど……。

「瑠奈ちゃんは潔癖すぎるですよ~アニメも面白いですよっ」

美樹の口調にはもう突っ込まない。
そうそう。一つ言っておくけど、この二人はオタクである。
自覚しているだけマシなんだけど……。

「バカなこと言ってないで行くわよ。ほら、もうチャイム鳴るわよ」

そんなこんなで、私はこんな友人と学校生活を送っていくのだ。
全く、先が思いやられる。

       

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