Neetel Inside 文芸新都
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泥辺五郎短編集
「ぶんげいっ」おまけ

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 ジャクリーン登場時までになんとなく構想していた「ぶんげいっ」のおおまかな初期設定。


 主人公:谷崎潤三郎。日本文学中心の読書。まだ本格的に小説を書いたことがなく、文芸部に入ればなんとかなると思っている。

 部長(女性):ホトトギス高校文芸部の現部長。厄介者揃いの部員たちに対する彼女の態度は「全て認める」で一貫している。部員が提出する作品についても「これが今のお前の全力なのだな、認めよう。私には良いと思えるところが一つもないが、お前はこれでいいらしいのだからな。私が口出しすべき問題ではない」といった言い方をする。

 孤高派(男二人):いつも作品をぼろくそに言われることに我慢ならず、「文芸部に入ってなくても小説は書ける。文学とは孤高の魂が生み出す叫びであるべきだ」と主張し、文芸部から離れる。孤高派だけど二人。

 共闘派(女二人):「小説は仲間と一緒に生み育てて磨き上げていくべきだ」と主張。ちなみに二人ともボーイズラブ小説を愛するが、それ以外の本も普通に嗜む。分裂騒動で共闘していくうちに愛が芽生える。

 その他

 新入生たち(ケータイ小説の書き手・小説なんて読んだことも書いたことのない人・中学時代に既に小説家デビューを果たした人)

 OB組(現役作家・筆を折った人・出版詐欺師)

 まあそんな感じでてんやわんや状態の文芸部に入った主人公はいろんなごたごたに巻き込まれながらも少しずつ成長していく。話の合間に部員たちの書いた小説が挟まる。いろんなタイプの作品の書き分けをうまくやれるように頑張る。ちなみに出て行った孤高派の一人は、修行僧のように小説を書き続け、小さな賞に入賞を果たす(もう一人は「あいつみたいにはなれねえ」と文芸部に出戻り)。しかし無理がたたって体を壊す。しかし彼は入院してもなお「これは素晴らしい題材だ」と、執筆を続けるうちに亡くなってしまう。その時、これまで感情を露わにすることの少なかった部長が号泣する。

 でもあんまり登場人物が小説まみれでも偏ってしまう。ほとんど小説に興味はないけれど、主人公の近くにいつもいるような、他の登場人物とは一風違った個性を持つ女生徒とかいた方がいいな。スポーツ系少女で、肌は黒くて。そういえばこの間没にした小説の中で、キックボクシング部に入っているジャクリーンっていう少女だけが輝いてたな。あの子を使おう。

 そしてああなった。
 

       

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