Neetel Inside 文芸新都
表紙

見開き   最大化      

エロ+格闘+変態/私の普段の日常生活/ロリ童貞


 クレイのコートで、見知らぬ女性がシングルスプレイを楽しんでいる。暗い茶色の地面に映える、上下揃いのテニスウェアの白。ノースリーブに押さえつけられたふくよかな胸の膨らみが、軽快なフットワークに合わせてふるふると揺れる。ワンテンポ遅れてひるがえるミニスカートの下にのぞいたのは、パステルピンクのアンダースコート。その幾重ものフリルは、着用者のうら若さを示していた。その時、彼女のほうへ萌黄色のボールが緩やかな放物線を描いて飛来。向こうからネットを越えてやって来る球の落下地点を予測して、身体の割に大き目のラケットを振るも、フレームをかすっただけ。鈍い音とともに跳ねたボールが、彼女の目の前に墜落、小さく弾んで転がった。慌てて拾おうとする彼女。地面に向かって左手を伸ばし、ラケットを持つ右腕は上げてバランスを取る。上半身は軽く捻られ、両ひざは伸びたままで、腰から体全体を二つに折り曲げているような体勢になった。この瞬間、私はスイッチを押した。
 緑色のフェンスを乗り越え、テニスコートに侵入する。当たり前だが、遮るものがないと見晴らしが良い。私は先刻から観察していた少女のほうへ後方から近づき、それから彼女の前に回り込んでしゃがみ、下からご尊顔を見上げた。肌が綺麗だ。少々頭は弱そうだが、素直そうな、感じの良さそうなお嬢さんだ。高校生くらいの年齢だろうか。十代なのは間違いない。初対面のあいさつとして、彼女のセミロングヘアをかき分けながら、いつものように頬をなでてみると、瑞々しくて張りがある。これが若さの証明か。思わず私は立ち上がり、彼女のバストをぎゅっとつかんだ。かがんだ姿勢の彼女の前側から、肩口を通して両腕を差し入れ、思いっきり鷲づかみにした。ぱさぱさしたポリエステルの生地を通して、スポーツブラのかっちりとした手触りと共に、豊かな肉の、想像以上にカップサイズの大きな巨乳の、ふにふにと自在に変形する感触を、揉み揉みしながら堪能した。
 今でもぱっつんぱっつんで苦しそうなのに、これ以上膨らんだら可愛そうだから、一旦やめて、下半身のほうに移動することにした。私は少女の背中に手を置きながら、ぐるりと半周回って彼女の背後に立つ。突き出されたお尻に顔を押し付け、臭いを嗅ぐ。ミニスカートから半分はみ出したアンスコのフリルがくすぐったい。洗剤とお日様と、汗の香りがする。スカートの裾をめくり上げて背面のウエスト部分に挟み込み、ふりふりのアンスコをずり下げて生パンツを拝見。純白。コットン百パーセント。使用済み、いや、使用中。両手を広げて満遍なくヒップを撫で回し、擦り切れそうなほどやわい綿の触感と、はち切れそうなほどぷりっとした尻の素肌を交互に味わった。
 もう十分、満足した。あとは挿入して終了しよう。私は自分の作業服を脱ぎ、陰部を露出した。少女の下腹部を包むパンティをひざのあたりまでずらし、肛門の下にある膣の入り口に勃起したペニスをあてがった。私は片手で自身の根元を支え、片手で少女の膣口を広げながら、半ば無理やりねじ込んだ。相手がじっとしているのは楽だが、潤滑液の分泌も止まってしまうのが玉にきず。唾液を投下してなんとか挿入が完了したので、彼女の骨盤付近を持って前後に動かし、性器同士をこすり合わせる。美しき乙女の膣壁と、どす黒い陰茎の側面が、摩擦で熱を帯びる。私は反射的に上体を曲げて彼女に覆いかぶさり、背中から抱き締めた。肌の接触面積をできるだけ広くとるためだったが、それだけでは飽き足らず、私は彼女の豊満な両胸を持ち上げるようにつかんだ。私の中心部の膨張は最高度に達し、互いの粘膜が密着を極める。鋭敏な刺激が間断なく襲い、私の腰は自発的に前後運動、局部は痙攣を続け、一瞬間完全に動きを止めてから、射精した。膣内に放たれる白濁液。激しく脈動していた血管の鼓動が、徐々に周期を減じてゆく。集まっていた血液が、各持ち場へ戻ってゆく。私は、一回のセックスを終えた。少女は、無反応。私の存在など気にも留めず、彼女はただ、下着を脱がされた臀部を衆目に晒しながら、地面に落ちたテニスボールを拾おうとしているだけであった。
 私は緑色のフェンスを乗り越え、敷地の外へ出てから、スイッチを押した。再び時間は流れ出す。間もなく、あの少女が転倒した。大抵の子はああなる。一時停止中に、私が乗ったり動かしたりしたせいで、全身の筋肉に疲労が溜まり、自重を支えられなくなるからだ。ネットの向こう側にいる男性が「大丈夫?」と笑いながら近づいて来る。単純にうっかりバランスを崩しただけだとでも思っているのだろう。が、すぐに異変に気付いた。転んだ少女がお尻丸出しだということに。さて、この男は何と言うだろうか。ここが一番の笑いどころなのだ。突然知り合いの女がパンツを脱ぐだなんて、日常生活では滅多に遭遇できない珍事。煮えたぎる性欲を吐き出した後の、一服の清涼剤として、私がいつも楽しみにしている場面である。
「……」
 彼は、無言だった。そして再び「大丈夫?」と、今度は静かなトーンで言いながら、周囲を見回した。私は木の陰にさりげなく移動して、コートの中の観察を続けた。男は、倒れ込んだ少女の肩に優しく腕をまわし、彼女の耳元で何か囁く。少女は嫌がっているようなそぶりをしたようだが、力が入らないのだろう、反応が薄い。男は日焼けした筋肉質の腕で彼女を軽々と抱きかかえ、コート脇のベンチに運んで仰向けに寝かせた。そしていきなり、襲い始めた。男が少女の上衣ごとブラをずらすと、ボリューム感のある両の胸がぷるんぷるんと飛び出す。少女は悲鳴を上げて抵抗するが、声も小さければ力も弱く、屈強な男にとっては何の障害にもならない。社会の窓から取り出された男の一物は、露出済みの少女の局部に一直線に突進する。少女は一際大声で泣き喚き、渾身の力を込めて暴れる。
「ゴンッ!」
 男はレイプを中断して、自分の後頭部に衝突したテニスラケットを見た。そして後ろを振り返り、瞬間移動してベンチまでやってきた私と目を合わせた。瞬間移動といっても、何も私が魔法を使えるわけではなく、スイッチをONにして時間を止めてからゆっくり歩いて移動し、移動後に何食わぬ顔でまたスイッチをOFFにしただけである。私は落ちたラケットを拾い、大きく振り上げて、反動をつけて男の頭上に一気に振り下ろした。男は状況が飲み込めていないのだろう、防ぐこともせず、もろに衝撃を受けた。男の額に切り傷ができ、暗褐色の血が一筋流れる。
 それで目が覚めたのか、男はすっくと立ち上がり、私と対峙した。男は何かぶつぶつ言っているようだが聞き取れない。やおら、男が私に殴りかかってきた。あんな太い腕で殴られたら、脆弱な私はひとたまりもない。しかし、私は全く恐れていない。落ち着いて、ポケットの中のスイッチをONにした。蝋人形のように固まる男の背後にまわって、スイッチをOFF。男のパンチは空振り。敵を見失い、きょろきょろする男が、しばらくして後ろにいる私に気付き、殴りかかってくると、私はまたスイッチをON、移動、そして、OFF。以下、何回かこの繰り返し。退屈なので、途中であの少女のほうへ寄り道して、ぷるぷるの巨乳を揉んでみたりもした。生で触るおっぱいも気持ちいい。乳輪の小さな薄桃色の乳首を舌で舐めて、口で吸い付いてみたりもした。いくら吸い込んでも、乳房を揉みしだいても、母乳が出ることはなかったのが少し寂しかった。それでもまた私のペニスは元気を取り戻してきたので、おっぱいの間に挟んでみることにした。Eカップだろうか、Fカップだろうか。これだけ大きければ、十分に包みこめる。
「ぶっ!」
 私はベンチから転げ落ち、地面に横たわっていた。左頬が痛み、口の中から血の臭いがする。あの大男に殴られたようだ。おそらくパイズリ中にでも、ズボンのポケットに入っているスイッチを誤って押してしまったのだろう。己のケアレスミスに腹が立つ。頭に来たので、お遊びはやめにすることにする。私はスイッチをONにした。倒れた私にとどめをさそうとして腕を振り上げた格好で静止する男の目の前に、テニスネットの支柱を山積みにしておく。スイッチOFF。男は金属の筒を素手で殴った。苦痛で顔面を歪めている。スイッチON。見苦しいので、横にしたラケットの縁で男の顔を叩きつける。グリップのほうでは、顔の各パーツを個別に突つく。スイッチOFF。男は自分の顔を両手でおさえて悶絶している。私は再びラケットを振りかざし、執拗に攻撃を重ねた。男にはもはや反撃する余力がないので、スイッチは必要ない。虫のようにうごめく男の手足と胴体を、私は、何度も何度も打ち続けた。
「あ、ありがとうございます……」
 少女が乱れた着衣を整えて、潤んだ目で私を見つめている。怯えた表情の中に、精一杯、私への感謝の念を表そうとしている。その真摯な視線からは、彼女の私に対する敬愛の情が、明瞭に感じられた。私としても、自分の存在が他人から好意的に受け止められて、誇らしい気持ちになった。
 その一件以来、私たちは知人となり、友人となり、やがて恋人となって、いまでは結婚して三人の子供をもうけ、幸せな家庭を築いている。スイッチを使って商店や銀行から金品を調達しているので、働かずに済み、子供たちと過ごす時間が沢山とれる。育児に積極的に協力する父親は珍しいらしく、妻も近所では鼻が高いようだ。一方、例の強姦魔の男はあの時片目を失明し、警察に被害届けを出したが、証拠がなく相手にされなかったという。最近、逆恨みして復讐しにきたのだけれど、私に撃退され、直後、人里離れた山奥で、誰にも看取られることなくひっそりと、自殺したらしい。これで、家族に危害を加えられる心配がなくなり、一安心というところだ。このことは、私しか知らない。


-------------------------
文芸新都『ちょっとエッチな短編集』http://neetsha.in/3353

       

表紙
Tweet

Neetsha