島の老人によりゼシカは傷の処置をしてもらい、モンスターの治癒力により3日ばかりで完治していた。
「おぉ~立派な小屋だ!!ありがとう」
「お気をつかわず♪これくらい朝飯前よ。」
「新入りのジェリーに家をやろうと思ってな。助かったわぃ。」
「ジェリー・・・あれね。」
「ゴラァァアァア!!!!!俺の皿に日焼けオイル塗ったのは誰だ!!っておめぇしかいね~べ!!ジェリー!!!」
カッパが怒りくるってジェリーを追いかけていた。
「ごめんごめん。反省してますってぇ~。」
「・・・ゴホン。ジェリーも3日前きたんじゃ。もうすっかり仲良しじゃ。」
「仲良しには見えないわね…。」
「ちと元気すぎるもんでな。・・・話は変わるが本当にここを出ようと考えているのかぃ?」
「はい。すぐにでも出る方法を考えてイタリアに。」
「そうか。方法などあるものならいいが。とりあえず今日も私の家でとまりなさい。」
―翌日
「なっ、なんだこれは!!」
「プリティーでしょ♪ゼシカ号完成。この巨大丸太船で流されて一か八か脱出してみます。」
「なんて無茶な・・・とめはせんが。本当におぬしら2人でいくのか?」
「はい、お世話になったわね。」
「うぬ。この島には力のないモンスターばかりだ。だが1人、なかなかのつわものがおる。一度話をしていったらどうかな。」
老人に紹介されたゲイツ島の最南端にすんでいる『ケロッグ』とやらにゼシカは島を出る前に会いに行くことにした。
危険な旅になる。すこしでも情報があればいいと思い、ケロッグの家についた。
尋ねたケロッグに事情を話すと…
「なぬ~~~んっ!!!ハンパねぇ心意気じゃねぇ~かっ!!任せろっ。俺も島を出るのを協力してやんよ。」
「う~ん、ステキ☆頼もしいわ!!」
「ちょうど俺にも1つだけ島をでたい理由がある。これだ。」
「モンストルチタニウム?」
「そうだ、俺の親友だ。モンスターのボスに歯向かいやがって、やられちまった。石ころにもどちまった。」
「・・・。」
「でも、この石ころからもう一度あいつを。」
「わかったわ。絶対に大丈夫!!いきましょっ。」
こうして、ゴリラのようなモンスターのケロッグとともに、ゼシカ・チョンは島をでることに決めた。
「無事を祈っているよ。ゼシカ・チョン、元気でな。ケロッグ、頼んだぞ。」
「ありがとう、おじいさん♪」
「俺に任せな!!気合だ。」
(ありがとう)
島のみんなと老人に送り出されたゼシカたち。
しかしそう簡単にいくわけもなく、イタリアまでの道のりは険しかった。
「いってしまいよった。・・・?ジェリーのやつこんな時にまだ寝ておるのかのぉ。」