「私は今日から修行を開始します!」
「そう。勝手にすれば?」
「えっ!? そ、それだけ?」
「それだけよ。他に何を期待してるのよ?」
「あ、いや……その……」
私としては、もう少し褒められるかなって思ったりしたわけですよ。
こんな私が急に修行をするなんて、自分で言うのも変だけど普通じゃないでしょ?
だから小夜子ちゃんも感動してくれるかなって思ったのに……
「はぁ……あんたが何を考えてるのか知らないけど、何で修行なの?」
「そ、それはね――」
小夜子ちゃんが空気を読んでくれたけど、若干嫌そうな顔をしてるのはいただけない。
でも語らせていただきます!
「ここ最近マンネリぎみな気がするのよ。それにあの変態女に負けてるし、だから修行しようと」
あの変態女だけは一度キッチリと倒してやるんだから!
「それで、どんな修行をするの?」
「それは勿論――」
「アニメ観賞ですっ!」
「はぁ?」
「幼女がたくさん出るアニメを見て幼女分を補給するのよ。そうすれば私はもっと強くなれる!」
「…………」
幼女の笑顔が私に力を分けてくれる。
幼女が笑っていてくれるのなら、私は神様にだって勝てる気がする。
「あ、あれ……?」
小夜子ちゃんが何だか、汚い物を見るような目で私の事を見てるわ。
やだ……ちょっと興奮するじゃない。
「……あんたまさか、そんなくだらない事が修行って言うつもりなの?」
「そうだけど……あっ!」
そういえばもう一つの方法があったわね。
「パソコンで幼女の画像漁りもあったわ」
ネットの海は偉大すぎるわ。
素敵な画像がたくさん落ちている。
パソコンを作った人間、そしてそれを発展させていった人類……
おいしいです♪
「うんうん、人類の進化はとどまる事を知らないわね♪」
「…………」
「小夜子ちゃん?」
何でそんなに身体を震わせているの?
あっ、もしかしておトイレかな? だったら、私が――
「一回死になさいよ!」
「あふんっ!」
もの凄い力で小夜子ちゃんに殴られてしまった。
痛い。確かに痛いけど……
“気持ちいいじゃないか”
ああ、溜まる。溜まるわ。幼女分が……
これなら勝てる。もう誰にも負けないわ。
さすが修行の効果は計り知れないわね。
あはははっ。
あははははははははははははははははははははっ♪